2021-01-01から1年間の記事一覧

【人口動態統計速報】 2021年8月の出生数は前年を上回り、死者数は超過死亡が発生

厚生労働省が2021年8月分の人口動態統計速報を発表していましたので内容を紹介いたします。 出生数は速報値で7万5788人。これは昨年8月の速報値(7万5724人)を上回る値です。確定値は速報値よりも低くなりますが、それでも「昨年8月よりも確定値での出生数…

『新型コロナ陽性者激減の理由』を説明できない厚労省アドバイザリーボードが「もう一段減らすべき」と主張

10月20日に行われた厚労省アドバイザリーボードで座長を務める脇田隆字氏が「リバウンドが発生して新型コロナの感染者数が増えており、もう一段の減少を目指すべき」と述べたと朝日新聞が報じています。 そもそも厚労省のアドバイザリーボードは『第5波が(…

8月末に「高校・大学を再開すれば感染は急増する」とアドバイザリーボードで述べた西浦氏は発言の総括をすべき

8月18日に行われた厚労省のアドバイザリーボードで西浦博氏は「学校を再開すると感染はどこでも急増するのでロックダウンを迫られる分水嶺だ。学校閉鎖するか否かの議論をしなければならない」と発言していました。 しかし、実際の新型コロナ陽性者数は真逆…

新型コロナ陽性者が再拡大しようと「死者数が横ばい」なら『共生路線』を継続するイギリス政府の方針は正しい

日経新聞によりますと、イギリスでの新型コロナの新規陽性者数が「1日あたり4万人台」とヨーロッパの中でも高い水準になっているとのことです。ただ、入院者や死者は増加しておらず『共生路線』は継続となっています。 コロナ規制解除から3カ月のイギリスで…

忽那賢志氏、厚労省・ワクチン副反応検討部会の不適切データを用いて若者に新型コロナワクチン接種を促す

執筆活動にも精を出している医師の忽那賢志氏が「ファイザー製・モデルナ製のワクチンはどちらもベネフィットがリスクを上回っている」と主張するツイートをしています。 このツイートは根拠として用いられているデータが不適切です。過去記事で指摘したよう…

【大阪府】 新型コロナの重症化率および死者数(2021年10月16日時点)

大阪府から報告された新型コロナ罹患による年齢別・重症化率や死者数をグラフ化しましたので紹介いたします。数値は大阪府の発表から算出したものです。 2021年10月16日(土)までに報告された「重症化率」、「新規重症者数」、「死者数」などは以下のとお…

厚労省・ワクチン副反応検討部会、「若い男性は新型コロナワクチン接種をするならファイザー製を」と推奨

10月15日に開催された厚生労働省の第70回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会で若い男性が「モデルナ製の新型コロナワクチン接種」の推奨対象から外れました。 「低年齢層ほど新型コロナワクチン接種によって得られるメリットをデメリッ…

新型コロナ第5波が急減した理由を説明できない専門家を使って『今後の感染対策』を示そうとする後藤茂之厚労相

10月13日に行われた厚労省アドバイザリーボードで後藤厚労相が「感染者数をもう一段、落とすことが重要」と述べたと日本テレビなどが報じています。 アドバイザリーボードで座長を務める脇田隆字氏は今年8月中旬に「感染が減る要素はない」と断言していた人…

コロナ病床確保の病院、平均10億円の補助金で「利益率6%」に達するバブルが到来

コロナ病床の確保を申請することで得られる補助金を受けた医療機関に対する調査で「補助金受給によって収支の黒字が拡大した」ことが明るみになったと読売新聞が報じています。 一部の医療従事者は「新型コロナ患者を受け入れると赤字」と主張していましたが…

『ワクチンパスポート』の実績作りに協力するため巨人が「応援行為に制約を設けた応援団の活動再開」を発表

プロ野球の読売巨人軍が「10月12日の読売ジャイアンツ対阪神タイガース戦から特別許可応援団の活動を再開する」と発表いたしました。 ただ、活動が全面再開される訳ではありません。『ワクチンパスポート』を前提に、トランペットの使用や声を出しての応援は…

【イスラエル】 新型コロナの新規陽性者・重症者数・死者数などの推移(2021年10月10日時点)

イスラエル保健省がダッシュボードで報告している新型コロナの新規陽性者数・重症者数・死者数などをグラフ化しましたので紹介いたします。 グラフ化の対象は「2021年10月10日まで」です。 新規陽性者数は9月上旬にピークアウトし、9月中旬以降は「減少」が…

【東京都】 新型コロナの新規陽性者・重症者数・死者数などの推移(2021年10月10日時点)

東京都から報告された『入院中の重症者数』を週平均値でグラフ化しましたので紹介いたします。 東京都基準での『入院中の重症者数』は「減少」が続いており、50人を下回ることが現実味を帯びています。専門家がリバウンドを煽ったところで世間は聞き流す可…

北欧が「若年層へのモデルナ製の新型コロナワクチン接種中止」と表明する状況で接種推進を続ける日本

スウェーデン、デンマーク、フィンランドの北欧3ヶ国が「心筋炎などの副反応を起こすリスク」を懸念し、若年層へのモデルナ製・新型コロナワクチンの接種中止を発表したと時事通信が伝えています。 世界で新型コロナによる感染被害が最も軽微である日本は「…

コロナ病床を現行の 60% に縮小するなら、東京都は法的根拠のない自粛要請を即座に止めるべき

東京都が確保している新型コロナ病床を4000床にまで減少することを決定したと日経新聞が報じています。 現時点での入院患者数は700名を下回っているのです。『幽霊病床』の件もありますし、病床を過剰に確保し続ける必要はありません。また、同時に法的根拠…

【Nature】 新型コロナワクチンの他人に感染させるリスクの抑制力は3ヶ月で失われる

「新型コロナワクチン接種で得られる効果の持続期間は3ヶ月」との研究結果が明らかになったと Nature が報じています。 調査期間は2021年1月から8月まででデルタ株も含まれています。「大切な人を守るためにワクチン接種を」と宣伝をしたところで接種効果は3…

シンガポールが規制強化に転換したのは「人口比で見た新型コロナによる死者数が深刻」が大きい

新型コロナワクチン接種が進んでいるシンガポールが新型コロナの感染拡大を受け、規制を強化する方針を採用した CNN が報じています。 直近28日で陽性反応を示した 98.2% が軽症と記事で言及されていますがシンガポール政府は規制を強化しました。その理由は…

『ゼロコロナ』に取り組んでいたニュージーランドが陥落、『ウィズコロナ』に方針転換

新型コロナ対策の目標として一部の人々が求めていた『ゼロコロナ』ですが、その方針を採用していたニュージーランドが方針を転換することを表明したと AFP 通信が報じています。 これは「『ゼロコロナ』は選択肢になり得ない」と認めたに等しいことです。日…

【大阪府】 新型コロナの重症化率および死者数(2021年10月2日時点)

大阪府から報告された新型コロナ罹患による年齢別・重症化率や死者数をグラフ化しましたので紹介いたします。数値は大阪府の発表から算出したものです。 2021年10月2日(土)までに報告された「重症化率」、「新規重症者数」、「死者数」などは以下のとおり…

首相官邸、厚労省の公式見解に反する形で「感染予防効果はある(ので新型コロナワクチンを接種すべき)」と主張

首相官邸の公式ツイッターが「新型コロナワクチンには感染予防効果がある」と厚生労働省の公式見解とは異なる主張を投稿しています。 ワクチン接種は「新型コロナ対策における手段の1つ」だったのが「目的」に変わったと言わざるを得ないでしょう。厚労省は…

【東京都】 新型コロナの新規陽性者・重症者数・死者数などの推移(2021年9月30日時点)

東京都から報告された『入院中の重症者数』を週平均値でグラフ化しましたので紹介いたします。 『都の基準での重症者数』は9月初旬にピークアウトし、その後は減少が続いています。若者にとっては「新型コロナの重症化は無関係」と言える状況になっています…

無意味な新型コロナ対策の即時解除は当たり前、継続には『科学的根拠に基づく対策効果の証明』が不可欠

政府・分科会の尾身茂会長が9月30日に解除される緊急事態宣言に対し、「段階的にすべき」と主張していることが報じられています。 8月中旬に尾身氏を始めとする専門家が断言した要因は「新型コロナ感染拡大とは無関係」だったことが示されたのです。 『無意…

こびナビ副代表・木下喬弘氏、「新型コロナワクチンは原則接種すべき『努力義務』がある」と『任意接種』を否定するミスリード

手を洗う救急医として知られる木下喬弘氏が「新型コロナワクチン接種は接種義務がある」との誤解を招くツイートをしています。これは「悪質なミスリード」と言わざるを得ません。 新型コロナワクチン接種は「義務ではない(=任意)」であると厚労省が認めて…

『新型コロナ陽性者数と人流』の関係に無理が生じた東京都モニタリング会議が『夜間滞留人口』を理由にするも矛盾が露呈

「人流を削減しなければ新型コロナの感染拡大は収束しない」と主張したものの大外れに終わった専門家が「『夜間滞留人口』が要因だ」と述べたことをマスコミが取り上げています。 問題は「主張の根拠部分が仮定」であることです。街行く人々の新型コロナワク…

【イスラエル】 新型コロナの新規陽性者・重症者数・死者数などの推移(2021年9月25日時点)

イスラエル保健省がダッシュボードで報告している新型コロナの新規陽性者数・重症者数・死者数などをグラフ化しましたので紹介いたします。 グラフ化の対象は「2021年9月25日まで」です。 『入院中の重症者数』は「700人前後で横ばい」となっているものの、…

新型コロナ陽性者数が『予想外の激減』となって困るのは「行動変容しなければ感染拡大は抑えられない」との考えに固執する人だけ

新型コロナの感染が急激に減少したことで困惑の声が出ていると産経新聞が報じています。 世間一般に人は感染状況の改善を歓迎することでしょう。この状況で困るのは「行動変容をしなければ感染拡大は抑えられない」などと『誤った前提に基づく対策』を採る…

『制限の緩和時期』に対する回答を拒否する河野太郎氏は『酒類提供など制限の科学的根拠』を先に提示せよ

自民党総裁選に出馬している河野太郎候補が9月22日に出演した TBS の番組で『新型コロナの感染拡大を抑制するための制限を緩和する時期』を問われた際に回答を拒否したと日経新聞が報じています。 回答を拒否するのであれば、「『現行の対策』が正当である」…

【人口動態統計速報】 2021年7月の出生数はやや持ち直し、死者数は『推計死亡数・中位』に戻る

厚生労働省が2021年7月分の人口動態統計速報を発表していましたので内容を紹介いたします。 7月分の大まかな傾向は「先月(=2021年6月)と同じ」でした。出生数は「前年同月比で -3.3% と悪化」しているものの、今年1月と2月の落ち込み幅があまりに大きかっ…

(一部の)専門家が懸念を示す「新型コロナのリバウンド」が発生しない理由

新型コロナの新規陽性者数が減少に転じると、「リバウンドが懸念される」と警鐘を鳴らす専門家が散見されます。 その懸念が現実に発生したことはありませんし、今後も起きることはないでしょう。なぜなら新型コロナの感染拡大は「波ごとに “株” の種類が違っ…

【東京都】 新型コロナの新規陽性者・重症者数・死者数などの推移(2021年9月20日時点)

東京都から報告された「入院中の重症者数」を週平均値でグラフ化しましたので紹介いたします。 『都の基準での重症者数』は9月初旬にピークアウト。最も人数が多い50代の減少が顕著となっており、重症者病床にも余裕が生じていることが明らかになっています…

厚労省アドバイザリーボード座長の脇田隆字氏が「感染者が減っても医療逼迫」と支離滅裂な主張を展開

厚労省アドバイザリーボードの脇田隆字座長が「感染者が減っても医療逼迫」と主張していると朝日新聞が報じています。 脇田氏は8月中旬に「感染者が減る見込みはない」と断言しましたが、実際には「発言のあった時点で発症日別の陽性反応者は減少」していま…