【Nature】 新型コロナワクチンの他人に感染させるリスクの抑制力は3ヶ月で失われる

 「新型コロナワクチン接種で得られる効果の持続期間は3ヶ月」との研究結果が明らかになったと Nature が報じています。

 調査期間は2021年1月から8月まででデルタ株も含まれています。「大切な人を守るためにワクチン接種を」と宣伝をしたところで接種効果は3ヶ月なのです。「3ヶ月ごとのワクチン接種」を呼びかけないことは偽善になるでしょう。

 

Nature に掲載された内容

 Nature に掲載された内容は以下のとおりです。

 The study shows that people who become infected with the Delta variant are less likely to pass the virus to their close contacts if they have already had a COVID-19 vaccine than if they haven’t1. But that protective effect is relatively small, and dwindles alarmingly at three months after the receipt of the second shot.

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 In people infected 2 weeks after receiving the vaccine developed by the University of Oxford and AstraZeneca, both in the UK, the chance that an unvaccinated close contact would test positive was 57%, but 3 months later, that chance rose to 67%. The latter figure is on par with the likelihood that an unvaccinated person will spread the virus.

 A reduction was also observed in people vaccinated with the jab made by US company Pfizer and German firm BioNTech. The risk of spreading the Delta infection soon after vaccination with that jab was 42%, but increased to 58% with time.

 アストラゼネカ製のワクチン接種者がデルタ株を広げる確率は 57%。それが3ヶ月後には 67% にまで上昇します。この 67% という数値はワクチン未接種者がウイルスを広げる確率と同じなのです。

 ファイザー製は接種後に 42% だった数値が3ヶ月後には 58% にまで上昇すると報告されています。この傾向は日本でも確認されるはずであり、それに準じた対応を採る必要があるでしょう。

 

「他人へ感染させにくくなる」のは期間限定

 日本政府は広報で「大切な人を守るためにワクチン接種をご検討ください」と啓蒙していますが、それは3ヶ月の期間限定なのです。したがって、必要な情報を伝えてないことは否定できません。

 なぜなら、大切な人を守るためには新型コロナワクチンを3ヶ月ごとに接種し続けなければならないからです。

 新型コロナワクチンによる接種効果は「重症化抑止」ですが、これは「大切な人を守ること」とは無関係です。新型コロナで重症化しにくい若者に接種させるための方便を用いた責任は厳しく問われるべきでしょう。

 

大切な人を守るには「3ヶ月から半年に1度のペースで新型コロナワクチンを接種し続けなければならない」

 新型コロナワクチンだけでなく、厚生労働省が接種を推奨するようなワクチンは『自分自身のためになる利己的な目的』を理由に接種するかを “本人が” 決めるべきです。例外は未成年者ぐらいでしょう。

 『自分以外の人のためとなる利他的な目的』であってはなりません。

 「大切な人を守るため」であれば、それは『利他的』です。しかも新型コロナワクチンが「他人に感染させるリスクを下げるのは(長くて)3ヶ月」との研究調査結果が示されているのです。

 したがって、その目的を達成するためには「新型コロナワクチンを3ヶ月(から半年)に1度の頻度で接種し続けなければならない」のですが、それを遂行している人は日本に1人もいません。これが現実です。

 政府は「年内に(医療従事者を中心に)3回目接種の準備を進める」としていますが、他人に感染させるリスクは『先行接種による2回目接種が完了した医療従事者』と『ワクチン未接種者』は現時点で同等なのです。

 そのことに触れずにワクチン接種を啓蒙するのはワクチンを接種させることで利益を得ている立場にあるからなのでしょう。

 

 ワクチン接種による副反応が生じたとしても、接種を進めた医師は責任を取らずに逃げます。裁判に訴えて出ても医療裁判では「専門家である医師の見解」に(医学の素人である)裁判官は引っ張れるため、原告は厳しい立場になるのは自明です。

 新型コロナは未知の部分が多いため、現時点で得られている情報から重症化しにくい若者や子供は「接種を見合わせる」も立派な選択肢です。『副反応に苦しむ患者への診療行為』であっても医師は診療報酬を得られる現実を知っておいて損はないと思われます。