【東京都】 新型コロナの新規陽性者・重症者数・死者数などの推移(2021年9月30日時点)

  東京都から報告された『入院中の重症者数』を週平均値でグラフ化しましたので紹介いたします。

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  『都の基準での重症者数』は9月初旬にピークアウトし、その後は減少が続いています。若者にとっては「新型コロナの重症化は無関係」と言える状況になっています。

  なお、年齢階級別の重症者数や死者数などの推移は以下のとおりです。


年齢別・入院中の重症者数

  『入院中の重症者数』は全年齢で減少し続けています。東京都から報告されている新規陽性者数も減少が続いているため、『入院中の重症者数』は10月も減少することになるでしょう。

  専門家は「リバウンドが懸念される」との主張を口にしていますが、“街中にいる新型コロナ陽性者の絶対数” が少なくなっているのです。

  発生する可能性は『リバウンド』ではなく『(今年11月末以降の)第6波』の方が高いと言えるでしょう。


死亡日別・死者数

  『発表日別の死者数』では「9月中旬」がピークですが、『死亡日別の死者数』では「8月下旬」がピークだったことは明らかです。

  絶対数で見ると「40代や50代の死者数が(第4波までと比較して)増えている」と言えるでしょう。ただ、新型コロナによる死者数を押し上げているのは80歳以上(や70代)の後期高齢者です。

  この事実は昨春の第1波から変わりありません。政府だけでなく世間も『後期高齢者に偏重しすぎた新型コロナ対策』に修正を施す必要があるはずです。


発表日別・新規陽性反応者数と実効再生産数R

  都知事や都の専門家が「リバウンドが懸念される」と主張したところで『東京都が発表した新規陽性者から算出した実効再生産数R』は 0.7 を下回る水準で9月中旬以降は推移しているのです。自粛に協力する人が減るのは止むを得ないことでしょう。

  ちなみに、東京都と大阪府から報告された新型コロナの新規陽性者数は9月以降はほぼ同数で維持されています。

  東京と大阪で『人流』や『天候』など『専門家が第5波が収束した理由として挙げた要素』が同じ変化をする確率は天文学的に低いでしょう。この部分を説明できないのであれば、専門家が提唱した対策の効果は疑われるべきものです。

  現在の感染状況を踏まえると緊急事態宣言が解除されるのは当然です。『段階的な解除』をするであれば、新規陽性者数の減少が始まった「8月下旬」が唯一のチャンスでした。

  幽霊病床問題を放置したままの医療業界からの提言を満たす必要はありません。補助金詐欺で甘い汁を吸い続ける悪徳医療機関は厳罰に処すべきなのではないでしょうか。