【東京都】 新型コロナの新規陽性者・重症者数・死者数などの推移(2021年10月10日時点)

  東京都から報告された『入院中の重症者数』を週平均値でグラフ化しましたので紹介いたします。

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  東京都基準での『入院中の重症者数』は「減少」が続いており、50人を下回ることが現実味を帯びています。専門家がリバウンドを煽ったところで世間は聞き流す可能性が高いと言わざるを得ないでしょう。

  なお、年齢階級別の重症者数や死者数などの推移は以下のとおりです。


年齢別・入院中の重症者数

  『入院中の重症者数』は9月中旬からどの年齢層においても「減少」が続いています。新規陽性者数が減っていますから、重症状態を逸する人の発生数が「一定」であれば『入院中の重症者数』は減るというロジックです。

  50代は減少する余地が多く残っているため、全体の『入院中の重症者数』は引き続き減少するものと予想されます。


死亡日別・死者数

  『死亡日別・死者数』は「8月23日がピーク」であることに変わりありません

  『発表日別・死者数』は日毎の変動はあるものの、9月下旬以降は「1日あたり10人強」で推移しています。『入院中の重症者』と『新規陽性者』が減っていますから、死者数も間も無く「減少」が見て取れることでしょう。

  専門家は「第5波が予想に反して減少した理由」を究明する必要があります。それができないなら、感染拡大の因子を見誤っていることになるからです。その責任を果たし続けるよう要求することが市民の役割になるはずです。


発表日別・新規陽性反応者数と実効再生産数R

  東京都での新型コロナの新規陽性者は減少を続けており、9月以降の実効再生算数Rは 0.8 を下回ったままです。また、大阪府の実効再生産数Rも9月中旬以降は 0.8 を下回っています。

  専門家が感染が収束した理由として挙げた「夜間滞在人口(≒人流)・天候・ワクチン接種率」が東京と大阪で同じになるのは天文学的な確率でしょう。

  人間ではなく(人智が及ばない)ウイルス側の事情と割り切るべきです。「人間の活動」が理由であるなら、表裏一体の関係である『感染拡大』と『感染収束』の理由を説明できなければならないからです。

  日本での新型コロナの感染拡大は「変異株の入れ替わり」が条件であることが示されていますし、その兆候を把握するための体制を提言することが専門家の役割の1つなのではないでしょうか。