検証

神奈川県による「接種回数増えるほど死亡率が下がる傾向」との発表を基にワクチン接種を勧める人々が知るべきこと

神奈川県が HER-SYS に登録されたデータから「新型コロナワクチンの接種回数が増えるほど死亡率が下がる傾向がある」と発表したことを東京新聞が報じています。 この発表を基に「新型コロナワクチンの有効性が示された」と接種を推奨する人々が(ネット上で…

高齢化で毎年2万人ずつ死者が増える日本の実情を無視し、「コロナ対策を止めると高齢者が大量死する」と数字も出さずに煽る西浦博氏

2020年春に「何もしなければ新型コロナで42万人が死亡」すると煽った西浦博氏が「コロナ対策を止めると大量の高齢者が死ぬ」と懲りずに buzzfeed で主張しています。 未だに西浦氏を重用しているのは記事の執筆者である岩永直子氏ぐらいでしょう。 予測を大…

厚労省のアドバイザリーボード、2022年夏も懲りずに「早期に減少する可能性低い」とコロナ禍を煽る

厚労省のアドバザリーボードで座長を務める脇田隆字氏が「新型コロナの新規感染者数が早期に減少する可能性は低い」との見解を発表したと読売新聞が報じています。 脇田氏は1年前にも今回と同様の見立てを示して赤っ恥をかきました。 その反省をすることな…

“ワクチン接種率とオミクロン感染者数が日本よりも高い韓国” を無視して『ハイブリッド免疫』にすがる忽那賢志氏

“高いワクチン接種率で感染対策を継続中の日本” が新型コロナの新規感染者数で世界最悪を記録したことに対し、忽那賢志氏は「ハイブリッド免疫が理由」との弁明を行っています。 しかし、この主張は反証を容易に確認できるため無意味なものです。 要するに…

「データ改竄があってもワクチンの接種効果は高い」と開き直る河野太郎氏の姿勢は “政治家” として大問題

河野太郎氏が自身の Youtube チャンネルのライブ配信で「厚労省の不適切データを修正してもワクチンの有効性が極めて高いことになんの変わりもない」と主張しています。 河野氏の主張は大問題です。「意図的な情報操作によって過大評価された新型コロナワク…

「感染者増で医療逼迫する」と主張する医師らは「変異株が現れる度に新規重症者数は減少」とのデータを説明すべき

「新型コロナの感染が拡大すると患者数が増えて医療逼迫が起きる」と主張し、新型コロナ対策の継続を訴える医師などが散見されます。ただ、この主張は事実ではありません。 なぜなら、新規重症者数を発表している大阪府のデータを確認すると「変異株が出現…

3回目接種の先進国での感染拡大が深刻な現実から目を背け、「ワクチン接種の滞りで感染減少が鈍化」との詭弁を弄する尾身茂氏

3月2日に行われた参議院予算委員会で尾身茂氏が「高齢者と児童など子供に感染が広がったので下火にならない。ワクチンの3回目接種が進んでいないことも原因」との主張を述べたと報道各社が報じています。 尾身会長 感染減少鈍化は3回目接種遅れも関係してい…

“大阪市の計上漏れ” を反映させた『大阪府の新規陽性者数』を用いても実効再生産数は減少を続けて R=1 に近づく

大阪市での新型コロナ感染者数の計上漏れが判明したことで『大阪府の新規陽性者数』に変動が生じています。「こうなるとわからん」と嘆く人もいるようですが、それは『修正後の数値』を算出する手間を惜しんでいるだけです。 『修正後の新規陽性者数』から…

『アドバイザリーボードに提出された阿南英明氏の予測』よりも『神奈川県の症例報告数』は急増していた

1月6日に開催された厚労省・新型コロナ対策アドバイザリーボードに阿南英明氏が提出した『神奈川県での新型コロナ新規感染者の推移予測』は「イギリスでの感染拡大の速度をベースにしているため外れる(=もっと急速に広がる)」と過去記事で言及しました。…

平均世代時間が「5日」と「2日」では『実効再生産数R』にどのぐらいの差が現れるのか

オミクロン株による感染拡大では「平均世代時間がデルタ株の半分ほど」との主張がなされており、これが実効再生産数Rに影響を与えています。 世代時間とは「細菌の分裂・増殖において “1回の分裂・増殖” に必要とされる時間」のことです。デルタ株などの平…

『接種率から算出した未接種の陽性者数』と『未接種が確認された陽性者数』が同程度では新型コロナワクチンの感染予防効果は薄い

オミクロン株の感染拡大が起きていることで「ワクチン未接種者が陽性者の多くを占める」と主張する医療関係者が散見されます。しかし、この主張は誤りがあると言わざるを得ないでしょう。 なぜなら、『ワクチン接種率から算出した “未接種の陽性者数”』と『…

内閣官房が11月末に『新規予約を抑制します』と発表済の状況で「国交省の要請は事後報告」と説明する松野官房長官

物議を醸した『(国交省・航空局による)国際線の新規予約停止要請』に対し、松野官房長官が「首相にも私にも事後報告」と弁明していると NHK が報じています。 しかし、この説明には無理があります。なぜなら、「国際線の新規予約を抑制する」と “内閣官房…

「デルタ株で日本も昨年の欧米レベルに脆弱化した」との主張は事実誤認

「デルタ株によって日本の新型コロナ感染状況は欧米レベルに脆弱化した」との主張があります。ただ、この主張は事実誤認と言わざるを得ないでしょう。なぜなら、ピーク時の新規陽性者を切り取った数値が根拠になっているだけだからです。 ワクチンが無ければ…

西村康稔議員「尾身先生はきちんとマスク着用されてます」→ 10月末の専門家会議ではノーマスク&3密でした

“経済破壊大臣” と揶揄される仕事ぶりだった西村康稔議員が「鼻マスク」と指摘された尾身氏を「きちんとマスク着用をしている」と擁護するツイートをしています。ただ、尾身氏はノーマスクで会議に出席しているのですから批判は免れないでしょう。 尾身先生…

『新型コロナ陽性者数と人流』の関係に無理が生じた東京都モニタリング会議が『夜間滞留人口』を理由にするも矛盾が露呈

「人流を削減しなければ新型コロナの感染拡大は収束しない」と主張したものの大外れに終わった専門家が「『夜間滞留人口』が要因だ」と述べたことをマスコミが取り上げています。 問題は「主張の根拠部分が仮定」であることです。街行く人々の新型コロナワク…

新型コロナ陽性者数が『予想外の激減』となって困るのは「行動変容しなければ感染拡大は抑えられない」との考えに固執する人だけ

新型コロナの感染が急激に減少したことで困惑の声が出ていると産経新聞が報じています。 世間一般に人は感染状況の改善を歓迎することでしょう。この状況で困るのは「行動変容をしなければ感染拡大は抑えられない」などと『誤った前提に基づく対策』を採る…

(一部の)専門家が懸念を示す「新型コロナのリバウンド」が発生しない理由

新型コロナの新規陽性者数が減少に転じると、「リバウンドが懸念される」と警鐘を鳴らす専門家が散見されます。 その懸念が現実に発生したことはありませんし、今後も起きることはないでしょう。なぜなら新型コロナの感染拡大は「波ごとに “株” の種類が違っ…

厚労省アドバイザリーボード座長の脇田隆字氏が「感染者が減っても医療逼迫」と支離滅裂な主張を展開

厚労省アドバイザリーボードの脇田隆字座長が「感染者が減っても医療逼迫」と主張していると朝日新聞が報じています。 脇田氏は8月中旬に「感染者が減る見込みはない」と断言しましたが、実際には「発言のあった時点で発症日別の陽性反応者は減少」していま…

クラスターの定義を拡大してまで「子供の中で新型コロナ感染拡大が深刻」と煽る厚労省に読売新聞が歩調を合わせる

読売新聞が9月16日付の記事で「2学期が始まった小学校でのクラスター件数が先週と比較して2倍になっていることが厚労省の発表資料から明らかになった」と報じていますが、この記事はファクトチェックの対象であるべきです。 なぜなら、クラスターの定義が変…

8月中旬に「感染者が減る要因はない」と断言した脇田隆字氏、人流5割減が未達で感染者激減の理由を「ワクチンと天候」に求める詭弁を展開

厚労省の新型コロナ対策アドバイザリーボードで座長を務める脇田隆字氏が8月中旬に示した「感染者が減る要因はない」との主張と現実との齟齬に関する見解を問われ、「ワクチンと天候が要因」と弁明しています。 ただ、これは詭弁です。脇田氏(や尾身氏)は…

感染研が発表した「新型コロナワクチンの予防効果は91%」との分析は古くて使える代物ではない

読売新聞が9月4日付の記事で「新型コロナワクチンの2回接種で発症予防効果は91%」との分析結果を国立感染症研究所がまとめたと報じています。 ただ、この分析は現時点で使い物になりません。内容が古すぎるなど複数の問題点がある分析だからです。 感染研が…

尾身氏が「人出の5割減」を求めた8月12日よりも前に東京都の発症日別・新規陽性者数はピークアウト

8月12日に分科会の尾身茂氏が「緊急事態宣言中であるにも関わらず人々の接触が減らずに新型コロナの感染が爆発的に増加している」との理由から『東京都では7月前半と比較して昼夜を問わず人出を5割削減する強い対策』を要求しました。 しかし、東京都の人…

『古いデータ』や『誤った情報』を基にワクチン接種を促すサイトを「分かりやすい」と啓蒙する河野太郎氏の行為は問題

ワクチン接種担当大臣を務める河野太郎氏が Fizz-DI (Fizz Drug Information) に掲載されている新型コロナワクチン情報を「分かりやすい」と評するツイートをしています。 わかりやすい!ワクチンを打つかどうか悩んでいる方、必見です。新型コロナのワクチ…

尾身氏が「気の緩み(による新型コロナ感染拡大)」を指摘した東京都でRSウイルスの感染者数が7月中旬にピークアウト

デルタ株による新型コロナの感染拡大が東京を中心に発生していることに対し、政府分科会の尾身茂会長が衆院・厚労委員会で「オリンピックが人々の意識に気の緩みを与えた」と主張しています。 しかし、この論理は通用しないでしょう。なぜなら、5類感染症…

「(2015年の時点で)4人に1人は医療機関以外で死亡している」との事実を知らない倉持仁氏

菅首相が「新型コロナ陽性者は原則全員入院」の “異常事態” を見直す方針を発表したことに対し、「重症者以外は自宅療養」とのデマを流した TBS の番組で倉持仁氏が「自宅で死ぬことがあってはならぬ」と舌鋒鋭く批判を展開しています。 毎日新聞(や系列局 …

若者は「新型コロナで死亡する」より「殺人事件の被害者」になる可能性の方が大きい

デルタ株による新型コロナ陽性反応者数が増加していることに関係し、「若者でも死亡する」と主張が散見されるようになっています。ただ、新型コロナ以外の死亡リスクとの比較がされていないのは問題でしょう。 なぜなら、若者にとっては「新型コロナで死亡…

『医療崩壊』で騒ぎたい朝日新聞や一部の医療関係者は「言葉の明確な定義付け」を先にやれ

朝日新聞が「新型コロナの感染急拡大で医療崩壊」と主張する記事を掲載しています。 一部の医療従事者が大喜びしそうな記事ですが、問題のある記事と言わざるを得ないでしょう。なぜなら、『医療崩壊』についての明確な定義が存在しないからです。それを無視…

感染研・鈴木基氏らのグループが五輪1ヶ月前に出した「デルタ株で都内の重症者は数百人」との予測は大外れに終わる

東京オリンピックの無観客開催を要求した専門家が6月に行った予測では「デルタ株による感染拡大で都内の重症者は(緊急事態宣言を発しても)数百人に達する」と言うものでした。 ただ、その予測は大外れだった訳です。何度も同じ失敗を繰り返しているのです…