2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

新型コロナの重症化率: 大阪府・2021年7月31日現在

大阪府から報告された新型コロナ罹患による年齢別・重症化率をグラフ化しましたので紹介いたします。 2021年7月に報告された「重症化率」や「新規重症者数」などは以下のとおりです。

ワクチンの重症化抑止効果が薄れたイスラエル、3回目接種によるブースターに賭ける

NHK によりますと、新型コロナの感染拡大に再度見舞われているイスラエルで3回目のワクチン接種が行われることが決定したとのことです。 イスラエル当局の発表を確認すると “2回目のワクチン接種が完了した高齢者” の重症者が目立っており、3回目の接種によ…

若い世代ほどワクチン接種でウイルスを抑える力が高くなるのは国内治験でも証明済み

神戸新聞が「新型コロナワクチンを接種した若い世代ほどウイルスを抑える力の程度を示す抗体価が高い傾向が示された」と兵庫県内の病院で行われた測定結果を記事にしています。 この結果はワクチンが特例承認される際に行われた国内治験でも示されていること…

2021年5月の人口動態統計速報、出生数のマイナス分は当月までの累計で-6.6%

厚労省が人口動態統計速報の2021年5月分を発表していましたので紹介いたします。 出生数と死亡数は先月とほぼ同数でした。出生数は今年1月から5月までの累計で -6.6%、死亡数は「2020年に記録した過少死亡の揺り戻しが生じた内容」となっています。

新型コロナ対応に脆弱すぎる医療体制の増強を訴えない専門家が抱く『危機感』を市民は共有しない

厚労省の新型コロナ対策アドバイザリーボードで座長を務める脇田隆字氏が7月28日に行われた会合後の記者会見で「このままでは助かる命も助からない」と警告を発しています。 しかし、市民に『専門家が抱く危機感』が共有されることはないでしょう。なぜなら…

新型コロナの重症化率: 2021年1月〜6月

新型コロナ罹患による年齢別・重症化率をグラフ化しましたので紹介いたします。グラフ化の期間は2021年1月から6月まで。重症化率は大阪府の発表値から計算したものです。 重症化率の計算式およびグラフは以下のとおりです。

「酒禁止でも感染増加に歯止めがかからない」のなら、「飲酒と感染者の関係性は低い」と判断せざるを得ない

朝日新聞が「7月27日に東京都から報告された新型コロナの感染者数が冬の第3波を超えて過去最多の2848人に達した」ことをニュースにしています。 「厳しい酒類提供制限があるにも関わらず」との指摘ですが、これは前提が間違っていると言わざるを得ないでしょ…

IEAの事務局長が懸念を示す『エネルギー基本計画』の採用は見送るべき

読売新聞によりますと、国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長が日本政府の『エネルギー基本計画』に対して「原発も役割を果たすべき」と注文も付けたとのことです。 ビロル氏は温室効果ガス排出ゼロの旗振り役ですが、苦言を呈している部分には耳を傾…

AERA の記事内容を鵜呑みにする知念実希人氏の「ワクチン確保の障壁となった問題点への認識」は残念すぎる

作家であり医師でもある知念実希人氏が AERA dot. の「野党議員からの中国製やロシア製のワクチン確保にも努めるべきとの国会審議を受けてファイザー社の怒りを買った(ことでワクチン確保に問題が生じた)」との記事「これはひどい」とツイートしています。…

イスラエル当局より「新型コロナワクチンによる感染・発症予防効果は約半年」との調査結果が示される

イスラエルの保健省がファイザー製の新型コロナワクチンに対する接種効果を発表しています。 接種効果が推計された期間は「2021年6月20日から7月17日までの約1ヶ月」で、その期間に感染および発症予防効果が大きく低下する結果となりました。ただ、ワクチン…

東京都から報告された重症者数の推移(2021年7月24日時点)

重症者数の週平均値 東京都から報告されている重症者数の週平均は下図のとおりです。 週平均値で見ますと、40代・50代・60代・70代が「15人前後」の重症者数を記録しています。 7月18日から24日までの1週間で70代は重症者数が減少しましたが、減少幅は「微減…

日本政府は『入院率』という間違った指標を撤廃すべき

2021年4月に政府分科会は新型コロナ対策のために『入院率』という指標を導入したのですが、これが「医療逼迫を訴えるためのツール」として悪用される事態を招いています。 この指標は即座に撤廃すべきでしょう。理由は「『入院率』は医療介入が必要な新型コ…

現役自衛官を対象にしたモデルナ製ワクチンのコホート調査で発熱と倦怠感が大きいことが示される

職域接種で用いられているモデルナ製ワクチンの重点的調査(コホート調査)の中間報告が厚労省の予防接種・ワクチン分科会の副反応検討部会で公表されていました。 現役自衛官を対象としたものであるため、性別が男性に偏っていることに留意が必要です。ただ…

こびナビ副代表の木下喬弘氏、データ抽出期間に問題がある論文を用いて「デルタ株にもワクチンは有効」との主張を展開

ワクチン接種担当となっている河野太郎大臣の実質的なブレーン役である『こびナビ』で副代表を務める木下喬弘氏が「デルタ株にもファイザー製のワクチンが有効であることを示す論文が発表された」とツイートしています。 しかし、このツイートには問題点があ…

西浦氏が「2021年8月末に入院患者数は3000人超、重症者は40代と50代が中心」との試算を発表

7月21日に行われた第44回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードで京都大学の西浦博教授が新たな試算を発表しています。 東京都での1日の新規感染者や入院患者数が3000人を超えるとの内容ですが、重症者数の項目を西浦氏自身が無視して「医療逼迫…

昨年の過少死亡を無視する NHK が「お待たせしました、新型コロナ感染拡大で遂に超過死亡の発生です」のノリで煽る

NHK が21日に行われた厚労省・アドバイザリーボードで示された資料から「超過死亡」の部分だけを抜き出し、「新型コロナ感染拡大の影響か」と強調しています。 超過死亡への言及があったことは事実ですが、今年4月の数値だけを抜き出して騒ぐのは報道機関と…

陽性数しか見えなくなった尾身氏に引導を渡すべき

政府・分科会の尾身茂氏が「東京での新規陽性者は8月第1週には過去最多の3千人近くにまで増加する見込み」と主張し、医療逼迫を回避するための感染防止対策をすべきと要望しています。 残念ですが、尾身氏には引導を渡すべきでしょう。 重症者数を把握できて…

『医療崩壊』で騒ぎたい朝日新聞や一部の医療関係者は「言葉の明確な定義付け」を先にやれ

朝日新聞が「新型コロナの感染急拡大で医療崩壊」と主張する記事を掲載しています。 一部の医療従事者が大喜びしそうな記事ですが、問題のある記事と言わざるを得ないでしょう。なぜなら、『医療崩壊』についての明確な定義が存在しないからです。それを無視…

新型コロナの恐怖を煽れない数なので重症者の割合で脅そうとする忽那賢志氏

東京都などでデルタ株による新型コロナ陽性反応者数が増えています。それに乗じて西村康稔大臣と共にコロナ対策を訴える忽那賢志氏が「40・50代で重症者が増えている」と煽っていますが、これは誤解を招く表現です。 40代や50代の重症者に占める割合が増えて…

感染研・鈴木基氏らのグループが五輪1ヶ月前に出した「デルタ株で都内の重症者は数百人」との予測は大外れに終わる

東京オリンピックの無観客開催を要求した専門家が6月に行った予測では「デルタ株による感染拡大で都内の重症者は(緊急事態宣言を発しても)数百人に達する」と言うものでした。 ただ、その予測は大外れだった訳です。何度も同じ失敗を繰り返しているのです…

欧米基準であれば東京オリンピックが有観客なのは当たり前、尾身氏の主張こそ「普通の判断ではない」

IOC のトーマス・バッハ会長が「感染状況の改善で有観客」を要望したことに対し、分科会の尾身会長が「普通の判断ではない」と言及したと報じられています。 普通の判断をしているのはバッハ会長でしょう。なぜなら、日本よりも新型コロナの感染状況が深刻な…