【大阪府】 新型コロナの重症化率および死者数(2021年10月16日時点)

  大阪府から報告された新型コロナ罹患による年齢別・重症化率や死者数をグラフ化しましたので紹介いたします。数値は大阪府の発表から算出したものです。

  2021年10月16日(土)までに報告された「重症化率」、「新規重症者数」、「死者数」などは以下のとおりです。


新型コロナによる年齢別・重症化率の推移(7日間平均)

  60代と70代の重症化率が「7〜9%」の水準ですが、これは該当の年齢層で「新規重症者が複数人報告されたこと」が理由です。

  これらの年齢層でも今週の始めに「重症化率 0%」となっており、新規重症者は「週に1人いるかどうか」の状況です。『新規陽性反応者数』が減少し続けているのですから、重症化率の上下動は気にする必要はないと言えるでしょう。


新型コロナの新規重症者数

  10月初旬の時点で「大阪府での『入院中の重症者数』が100人を切るのは時間の問題」と言及しましたが、10月5日の発表値で100人を下回りました。

  16日時点での『入院中の重症者数』は53名で、10月10日以降の7日間で報告された新規重症者数は「全体で9名」です。第5波の際に新規重症者数を押し上げていた40代や50代の症例が減少したことによる寄与が大きいと言えるでしょう。

  重症者は『新規陽性者』がいないことには発生しません。次の波が襲来にするには「『デルタ株』との生存競争に勝てる『変異株』が必須」であり、その兆候を掴むことが専門家への期待事項となります。


新型コロナによる死亡日別の死者数

  死者数は『発表日別』で見ますと、週1回の頻度で「10名近くの死者」が報告される日も存在します。

  ただ、『死亡日別の死者数』では「1日あたり5人未満」の水準です。死亡予備群と言える「80歳以上の新規陽性者」や「入院中の重症者」は減少しており、死者数もその動きに追従することになるでしょう。