若者は「新型コロナで死亡する」より「殺人事件の被害者」になる可能性の方が大きい

  デルタ株による新型コロナ陽性反応者数が増加していることに関係し、「若者でも死亡する」と主張が散見されるようになっています。ただ、新型コロナ以外の死亡リスクとの比較がされていないのは問題でしょう。

  なぜなら、若者にとっては「新型コロナで死亡するよりも殺人事件の被害者になる可能性の方が大きい」からです。

  また、子供たちにとっては「インフルエンザの方が新型コロナよりも脅威」なのです。統計を確認できない(一部の)中高年の主張に寄り添うことはマイナス面が大きいと言わざるを得ません。


年齢階級別の死者数

  「2010年から2019年の10年間での平均死者数」と「新型コロナによる死者数」をグラフ化したものが以下です。

  一部の界隈が『新型コロナの恐怖』を必死に啓蒙していますが、統計を確認すれば「若い人ほど新型コロナの脅威は薄れる」ことは一目瞭然です。

  他要因による死亡リスクとの比較をせずに「若者にもリスクがある」と主張しても統計を確認する人から即座に指摘が入るでしょう。e-Stat にある人口動態調査から数値を確認することが可能だからです。


10代以下の子供たちは『コロナ禍』とは無縁

  “10代以下の子供” は新型コロナによる死亡数がゼロですから「『コロナ禍』とは無縁」と言えます。

  しかし、『コロナ対策禍』の影響を最も大きく受けたカテゴリーの1つでした。これは「自殺者数が増加」し、2020年での年齢階級別死亡率が上昇したことが理由です。

  子供たちにとっては「新型コロナはインフルエンザよりも低リスク」なのですから、“良い年をした大人” がその事実を受け入れて『コロナ対策』を修正することができるかがすべてと言えるでしょう。


20代や30代では「殺人事件の被害者」になるリスクの方が高い

  20代や30代で見ますと、新型コロナによる死亡リスクはインフルエンザと同リスクです。

  それを根拠に新型コロナの恐怖を煽る人は後を絶ちませんが、他の疾病などの死者数にも目を向けるべきです。なぜなら、20代や30代では殺人事件の被害者になるリスクの方が高いからです。

  また、『殺人事件の被害者になるリスク』よりも『白血病で死亡するリスク』の方が高く、『白血病で死亡するリスク』よりも『交通事故で死亡するリスク』の方が高い状況にあります。

  これらのリスクとの比較対象ができないから「コロナ脳」と揶揄される人が出てくるのです。『死者数の全体像』を見る必要がありますし、そのためには「統計の確認」が必要不可欠です。


  『高齢者にとって死亡リスクが高い疾病』は全年齢にも同様に該当する訳ではないのです。シルバー・デモクラシー下で生計を立てている個人・集団・組織が過剰に騒いで『コロナ対策禍』を引き起こしていることを知っておいて損はないと思われます。