新型コロナの重症化率: 2021年1月〜6月
新型コロナ罹患による年齢別・重症化率をグラフ化しましたので紹介いたします。グラフ化の期間は2021年1月から6月まで。重症化率は大阪府の発表値から計算したものです。
重症化率の計算式およびグラフは以下のとおりです。
重症化率の計算式
重症化率を算出するために必要となる「新規陽性反応者数」と「新規重症者数」は大阪府が発表している数値を用いています。
(※ 新規重症者数を公表しているのが大阪府のみのため)
ただ、『1日単位』ではグラフの変動幅が大きくなり過ぎるため、『7日間平均』で重症化率を算出してグラフ化しています。具体的な計算式は次のとおりです。
【1月7日時点での全体の重症化率(2.48%)】
=【1月1日〜7日までの新規重症者の総数(65人)】/【1月1日〜7日までの新規陽性者の総数(2620人)】
なお、グラフ化の対象は「全体」と「30代以上の各年代別」です。20代の重症化率は「30代の半分程度」で推移しているため、グラフからは省略しています。
2021年上半期(1月から6月)における新型コロナ重症化率
2021年・第2四半期(4月〜6月)
大阪では2021年3月下旬から『α株(旧称・英国株)』による感染が拡大。4月は「陽性者の増加」が続き、5月初旬に「ピークアウト」し、6月は「小康」の状態が続きました。
2021年6月
2021年5月
2021年4月
『α株(旧称・英国株)』の感染が本格化した際の重症化率は4月分を用いるのが適切でしょう。なぜなら、分母となる陽性者数が「高止まり」をしていた状況だったからです。
2021年・第1四半期(1月〜3月)
2021年3月
3月後半から大阪では『α株』による感染拡大が始まったため、陽性者数の増加がグラフにも現れています。
2021年2月
1月と比較すると陽性者数が大きく減少しました。その結果、新規重症者が1人発生したことによる重症化率の上昇幅が増加することに留意が必要です。
2021年1月
冬季は「風邪の流行期」であり、ここでの重症化率が基準と言えるでしょう。