CDC が「ソーシャルディスタンス不要」などの新ガイドラインを発表、日本の行動制限に対する逆風となる

  アメリカ疾病対策センター(CDC)が8月11日に「ソーシャルディスタンスなどの行動制限を不要」とする新型コロナ対策の改訂版ガイドラインを示したと CNN が報じています。

  日本では未だに『新しい生活様式』と銘打った『行動制限』を設けていますが、欧米の先進国では『行動制限』に終止符が打たれているのです。

  新型コロナウイルスによる感染被害が軽微な状況であったにも関わらず『欧米の新型コロナ対策』を “丸写し” にしたことで『コロナ対策禍』に見舞われたのですから、欧米の対応に “追従” して速やかに『コロナ対策禍』を終わらせることが専門家の責務でしょう。


CDC が2022年8月11日付で発表した新型コロナ対策のガイダンス

  CNN などが記事にした新型コロナ対策の改訂ガイドラインは CDC がウェブ上でガイダンスとして公開しています。

  • 新型コロナ曝露時は「隔離」ではなく「高品質のマスク着用(10日間)」および「5日目の検査」を推奨
  • 新型コロナ罹患時はワクチン接種の有無に関係なく「隔離」すべき
  • 無症状者へのスクリーニング検査は推奨されない
  • 物理的な距離は自身の他者を守る要素の1つに過ぎない
    • 物理的な距離を保つ必要性を評価する際は「covid-19 の状況」や「換気の重要や役割」など特定の環境におけるリスクの考慮が重要

  日本で『新型コロナ対策』を継続させるための根拠として主張されて来た要因の多くが撤廃されており、新型コロナの恐怖を煽っていた専門家などに逆風が吹くことになるでしょう。

  なぜなら、新型コロナ対策の根拠として用いていた『CDC のガイドライン』が「新型コロナの特別対策は不要」と改訂されたからです。


『新しい生活様式』と銘打たれた『行動制限』を続けようとする日本の新型コロナ対策継続派

  アメリカなど欧米の先進国では新型コロナウイルスと共存する『ウィズ・コロナ』を採用しました。ところが、日本では『行動制限』を続ける『ウィズ・コロナ対策』の声が大きくなっているのです。

  『リモートワーク等で接触機会を低減させた新しい生活様式』は『ウィズ・コロナ対策』です。

  「新型コロナは風邪と変わりないから安易な医療機関の受診を控えて欲しい」と提言した日本感染症学会などは「新型コロナの脅威を無視する『ウィズ・コロナ』を求めている」ことになるでしょう。

  高齢者や基礎疾患保有者は “ただの風邪” で死にますし、体調が優れない時に風邪に罹患すれば健康な人でも命の危機に瀕することもあります。

  現役世代や将来世代は『ウィズ・コロナ対策』による恩恵を享受しません。『ウィズ・コロナ対策』を要求するのであれば、要求者の応益負担に変更することが大前提と言えるのではないでしょうか。