テニスの全豪オープンが「新型コロナ検査不要」および「陽性でも出場可」を発表

  オーストラリアで開催されるテニスの全豪オープンでは新型コロナの検査が不要となり、陽性反応が出た場合でも大会出場が可能になったとロイター通信が報じています。

  昨年の大会では(現在でも)新型コロナワクチンを接種していないジョコビッチ選手を国外追放したことを考えると、1年で真逆の対応になったと言えるでしょう。


「出場選手の判断に委ねる」ことを選択した大会主催者

  ロイター通信は全豪オープンの大会ディレクターを務めるタイリー氏が以下の方針を示したと報じています。

  • 出場選手が新型コロナウイルスの検査を受ける必要はない
  • 陽性の場合でも出場は可能
  • 体調不良の場合は自主隔離を
  • 医療スタッフが今後もモニタリングは継続する

  要するに、出場の可否は選手自身の判断に委ねるという方針です。

  陽性反応が示されても「偽陽性」や「無症状」の場合もありますし、普段と変わりないパフォーマンスを披露できる選手が陽性反応を理由に棄権に追い込まれることは損失でしかありません。

  逆に体調が優れない場合は “従来どおり” に「棄権」を行う選択肢も示されています。この運営方法が妥当と言えるでしょう。


「自由のために戦い抜いたジョコビッチ」と「自由をいとも簡単に手放したナダル」

  2022年と2023年における全豪オープンでの対応は “テニス界に名を残す2人の名選手” の評価にも影響が及ぶことになるでしょう。

  後世に評価されるのは「自由のために戦い抜いたジョコビッチ選手」です。

  ジョコビッチ選手は「ワクチン接種に関しては自分が打ちたいかの判断が重視されるべき」との信念を貫き、2023年1月時点でも『新型コロナワクチン未接種』を “選択” しています。これは自由を語る上で極めて重要と言えるでしょう。

  一方で名声を下げる発言をしてしまったのがラファエル・ナダル選手(スペイン)です。

  ジョコビッチ選手の発言に対し、ナダル選手は「ワクチンを接種すれば良いだけのこと」とのコメントを1年前に残しています。「自分がどうしたいかを決める」という『自由に理解を示す価値観』を否定したことによる付和雷同との批判は避けられないからです。



  マスコミは「コロナ禍によって翻弄された」と報道する傾向にありますが、実態は「マスコミも加担したコロナ対策禍によって翻弄された」のです。それが是正に向かうのは必然でしょう。

  日本では未だに『検査至上主義』が残っている状態ですし、“大会3連覇に挑んでいた出場校” が偽陽性で春高バレーから除外されるという運営が行われている有様です。

  季節性インフルエンザよりも脅威が少ない新型コロナ対策をする根拠はないのです。立場の弱い子供たちを犠牲にする形で新型コロナ対策の継続は「単なる保身」であり、即座に方針転換すべきなのではないでしょうか。