人口動態統計速報(2022年10月): 年間出生数80万人割れと推計を上回る死者数の報告が続く

  厚生労働省が人口動態統計・速報の2022年10月分を発表していましたので紹介いたします。

  出生数は7万235人。前年同月よりも -4% となり、2022年の年間出生数が80万人を下回ることは確定的となりました。

  一方の死者数は13万1840人。死者数は前年同月よりも +9.2% と大幅増ですが、厚労省やマスコミは問題視していません。これは2022年10月の新型コロナによる死者が少なかったことが理由と考えられます。


出生数(2022年10月・人口動態統計速報)

  2022年10月の出生数は速報値で7万235人でした。

  概数が発表されている2022年7月までは『推計・低位』の水準で推移し、8月以降の速報値は「概数よりも 2000〜3000 人ほど多い状況」を踏まえると年間出生数が80万人を下回るのは確定したも同然の状況にあります。

年間出生数と婚姻数の推移

  少子化が問題となっている日本ですが、コロナ対策によって少子化の加速が新たな問題となりました。

  コロナ前から年間出生数は減少していたものの、婚姻数は「年間60万件」で横ばいでした。これがコロナ対策が始まった2020年以降は「年間50万件強」にまで落ち込んでいます。

  これまでは「どう出生数を増やすか」が課題でしたが、現在では「そもそも婚姻適齢期の男女が出会う場をどう確保するのか」という問題に見舞われているのです。

  現状で20万人の出生数が消滅したのです。コロナ対策を要求した感染症の専門家が「その対価で得た価値がどれほどあったのか」を世間に対して公表する責務があることは言うまでもないでしょう。


死者数(2022年10月・人口動態統計速報)

  2022年10月の死者数は速報値で13万1840人。『推計・高位』の12万6000人を超える水準でした。

  2022年の年間死者数は『推計・中位』で約146万人の予想です。1月から10月までの累計死者数は約128万人であることを踏まえると、「150万人の年間死者数」が計上される可能性は大いに存在するでしょう。

  ただ、2022年の年間死者数は『推計・高位』で約153万人です。この数値には(普通では)届きませんし、騒ぎ立てた業界が儲かる訳ではないため、大事にはならないと思われます。

推計・中位の死者数との差

  新型コロナを煽りたい医療関係者・厚労省・マスコミは「2022年に超過死亡が起きているのは新型コロナの感染拡大が原因」と主張していますが、この主張には無理があります。

  2020年の年末から2021年4月にかけての約半年は「新型コロナの感染拡大による死者が計上されているにも関わらず『推計・中位』を下回る月別の総死者数だったから」です。

  それに『新型コロナによる死者』は「死因が新型コロナでなくても計上される “水増しされた” 数値」です。

  その数値を持ってしても「2022年10月の新型コロナによる死者は2000人弱」であり、2022年10月に速報値で報告された死者数が『推計・中位』を超過した分(=1万2000人)の 16% ほどにしかならないのです。

  残る1万人の死者を『新型コロナ関連死』として扱うことは無理筋ですし、そうするよう注文付ける専門家は公的機関から追放しなければならないでしょう。