【大阪府】 新型コロナの新規陽性者数・重症化率・死者数など(2023年1月21日時点)

  大阪府から報告された新型コロナ罹患による年齢別・重症化率や死者数をグラフ化しましたので紹介いたします。数値は大阪府の発表から算出したものです。

  グラフ化の対象は2023年1月21日(土)までです。

  新規陽性者数は減少に転じており、第8波を煽り続けることは困難になりつつあります。また、新規重症者や新型コロナによる死者の大部分が後期高齢者であるため、世間の関心が再び高まる可能性は低いと言わざるを得ないでしょう。


新型コロナによる重症例

新型コロナによる年齢別・重症化率の推移(7日間平均)

  重症化率は70代以上が 0.4% ほどで推移し、60代は 0.1% 台になっています。

  ただ、2022年の秋以降は新型コロナ陽性反応者数が全数報告ではなくなったため、重症化率は以前よりも高く示されることに留意が必要です。

  1年前のオミクロン株による感染拡大よりも重症化率は下回っている現実がありますし、特別対応を止めるべき時が来ていると言えるでしょう。

新型コロナ(≒ BA.5)による新規重症者数

  大阪府から新規重症者として報じられるのは高齢者がほとんどです。50代以下の重症例も報告されますが、それ自体が「例外」と見なして問題のない報告数となっています。

  ちなみに大阪府から報告された『入院中の重症者数』は第8波のピークで約90名です。

  2022年夏の第7波でのピーク値は「90名強」でしたから、冬季という季節性を加味しても新型コロナの毒性は弱まっていると言える根拠になるでしょう。

大阪府での新型コロナによる重症者数

  ちなみに、10代以下の子供たちが新規重症者として報告された件数は以下のとおりです。

  • 第6波:2021年12月26日〜2022年4月2日
  • 第7波:2022年6月26日〜2022年10月01日
  • 第8波:2022年10月16日〜2023年1月21日

  第8波では10代以下で重症となったのは9名。6名は基礎疾患を有していたと報告されています。

  一部の医療従事者は「未就学児にも新型コロナワクチン接種を」と呼びかけていますが、接種率が全国で低い大阪府での子供たちの重症化率はワクチン接種前と変わりないのです。接種は希望者のみで十分でしょう。

大阪府からの報告された新型コロナによる週別の新規重症者数(累計)


新型コロナ(= BA.5)による死者数

  新型コロナによる死者数は『発表日別』で「1日あたり30人前後」で推移しており、『死亡日別』だと「1日あたり20人強」が2022年12月下旬から続いています

  ただ、新型コロナによる死者の大部分は80歳以上の後期高齢者であり、基礎疾患を有している人が大半です。後期高齢者を延命させることによる受益負担が皆無の現状では世間に「自粛」を訴えても効果が限定的なのは当然のことでしょう。


新型コロナの新規陽性者と実効再生算数R

  大阪府と東京都は新規陽性者数に違いはあるものの、実効再生産数Rは同じ曲線を描いています。これは「現在進行形で採られている新型コロナ対策は無意味」であることに他なりません。

  新型コロナワクチンが感染拡大に対して有効であるなら、接種率の低い大阪での実効再生産数Rは上下動が大きくなったり、感染の収束が遅れるなどのデータが示されるはずだからです。

  そのようなマクロのデータに示される効果が確認できないのですから、新型コロナ対策に税金が原資である政府予算を投じることは無駄です。喜ぶのは補助金で潤っている医療関係者などに限定されるでしょう。

  安倍元総理は1年前の時点で読売新聞の取材に「新型コロナの5類への変更」を提言していました。それが未だに検討段階なのは政府のサボタージュと言わざるを得ないのではないでしょうか。