小児への新型コロナワクチン接種を推進したい医学会の「中等症・重症の3分の2は基礎疾患なし」の煽りに NHK が協力

  「オミクロン株に感染して中等症や重症となった高校生以下の3分の2は基礎疾患はなかった」と日本集中治療医学会が発表したと NHK が報じています。

  この調査は「新型コロナを煽って子供たちのワクチン接種を促すこと」が目的ですから無視すべきでしょう。

  子供が新型コロナ(≒オミクロン株)に感染して中等症や重症になる確率には言及されておらず、季節性インフルエンザなど他の疾病との比較も見当たらないからです。

  NHK によるコロナ煽りは今に始まったことではありませんが、醜態をさらしている事実は記録しておかなければならないでしょう。


NHK が報じた日本集中治療医学会の報告内容

  NHK が記事で報じた日本集中医療学会による報告は以下のとおりです。

  • 中等症や重症となった20歳未満
  • 3月10日〜8月15日: 220名(基礎疾患保有者は70名)
    • 6月26日〜8月15日: 131名
      • 急性脳症 26% (34名)
      • 肺炎 20.6% (27人)
      • けいれん 16.8% (22人)
      • 79名(≒60%)が集中治療室での治療が必要な状態

  この報告を基に新潟大学の齋藤昭彦教授は「オミクロン株によって重症化する子供の数が増えて臨床現場では大きな問題になっている」と主張し、子供へのワクチン接種を呼びかけています。

  新潟大学の医学部小児科学教室のツイッターアカウントが新型コロナワクチン接種などコロナ対策に前のめりなのは齋藤教授に “忖度” しているからでしょう。疑問が1つ晴れたことは朗報です。

  問題は「重症化率」や「新規重症者数」が伏せれて新型コロナの煽りが行われていることです。無視できる極小値を騒ぐことは論外ですし、その指摘をメディアができないのは致命的と言わざるを得ないでしょう。


大阪府から報告された小児の重症化率

  まず、新型コロナの重症化率は大阪府が発表している新規重症者数から算出が可能です。オミクロン株(BA.1)と BA.5 による小児などの重症化率は以下のとおりです。

  60歳未満の季節性インフルエンザによる重症化率は 0.03%。オミクロン株(BA.1)や BA.5 による重症化率は30代以下の年齢層でいずれも 0.03% 未満です。

  季節性インフルエンザの場合、60歳未満のいずれかの年齢層で重症化率は 0.03% を超えています。そうでないと「60歳未満での重症化率が 0.03%」とはならないからです。

  ちなみに『インフルエンザによる重症化率』が『新型コロナによる重症化率』よりも高い年齢層は新生児や乳幼児などの子供たちです。

  この事実から目を背けて新型コロナ対策を要求する専門家の提言は聞くに値しないでしょう。

オミクロン株(BA.1)と BA.5 による重症者数

  なお、新潟大学の齋藤教授は「子供たちの重症者数が増えて現場が大変なことになっている」と主張していますが、データは齋藤教授の主張を否定しています。

  新型コロナによる新規重症者の絶対数は中高年の方が子供たちよりも多いからです。医療を逼迫させているのは医療業界の “お得様” である(不健康な)中年や高齢者なのです。

  医療業界は新型コロナ対策が継続されるだけ対策による補助金を得られる立場です。医療業界は『新しい生活様式』などのコロナ対策が継続して欲しい動機があることは世間が知っておくべきでしょう。


参考: 季節性インフルエンザによる重症者数

  オミクロン株によって “中等症” や重症となった20歳以下が3月10日以降に220名も確認されたことを日本集中治療医学会は問題視していますが、彼らは季節性インフルエンザを問題にしていないのでしょう。

  国立感染研が発表した 2020/21 シーズンまでの季節性インフルエンザによる入院サーベイランスは以下のとおりです。

  インフルエンザでは0歳から14歳が毎シーズン150人前後は集中治療室(ICU)に入っていたのです。

  一方の新型コロナは対象年齢を20歳以下にまで拡大し、症状も酸素吸入(≠人工呼吸器)が必要な中等症にまで広げて220人です。この比較を怠っているのですから「コロナ煽り」との批判は免れないでしょう。



  医療関係者が若者や子供たちに新型コロナワクチン接種を推奨するのは「新型コロナワクチン接種という医療行為をすることで通常よりも多額の診療報酬が得られるから」です。

  “接種効果の乏しいワクチン” を重症化リスクの低い若者や子供たちが接種する恩恵はありませんし、ワクチン接種費用の負担を強いられる立場ですから損失や弊害の方が大きいと言わざるを得ません。

  それに新型コロナワクチンに専門家の語るような感染予防効果や重症化抑止効果があるなら、インフルエンザワクチンと同じ自己負担にしても接種希望者が殺到することでしょう。押し売り営業を受けていることに気付けるか次第なのではないでしょうか。