【大阪府】 新型コロナの新規陽性者数・重症化率・死者数など(2022年9月3日時点)

  大阪府から報告された新型コロナ罹患による年齢別・重症化率や死者数をグラフ化しましたので紹介いたします。数値は大阪府の発表から算出したものです。

  グラフ化の対象は2022年9月3日(土)までです。

  BA.5 による新規重症者の 60% が『70代以上』であることがデータで示されています。また、死者に関しても大部分が後期高齢者です。

  そのため、「現状の新型コロナ対策を継続するための費用負担を現役世代や(子供たちなど)将来世代に求める現行方針は速やかに転換する必要がある」と言えるでしょう。


新型コロナによる重症例

新型コロナによる年齢別・重症化率の推移(7日間平均)

  年齢別の重症化率が最も高いのは80歳以上0.3% 前後の重症化率で推移しています。続いて70代が2022年8月下旬以降は80歳以上と同水準の重症化率 0.3% となっています。

  60代以下の重症化率は 0.03% ほどに留まっており、若者や子供は重症に至るケースが稀という状況が続いています。

  したがって、コロナ対策を続ける見返りがあるのは高齢者だけであり、現役世代や将来世代にコロナ対策費を負担させるのは間違いと言わざるを得ません。

新型コロナ(≒ BA.5)による新規重症者数

  『20代以下』と年齢カテゴリーをまとめたことで「若者や子供たちが BA.5 で重症化が多い」と誤読するかも知れませんが、20代以下の重症化率はオミクロン株(BA.1)と BA.5 で差はありません

  基本的に 0.01% を下回っており、新生児がいる『未就学児』が 0.02% を記録しています。

  BA.5 による重症者のほとんどは『70代以上』で『80歳以上』の新規重症者が102名。『70代』が80名です。(数字は2022年9月3日時点)

  『70代以上』が新規重症者の 60% を占めており、この年齢層の多くは4回目接種を終えているのです。したがって、現役世代や子供たちに新型コロナ対策を求めるのであれば、高齢者が “見返り” を出すべきでしょう。

参考:オミクロン株(= BA.1)と今夏の BA.5 による重症化率の比較


新型コロナ(= BA.5)による死者数

  新型コロナによる死者数は『報告日別』で「1日の死者数が40人超となる日」が存在します。

  『死亡日別』で確認すると8月上旬以降は「1日あたり25人前後の死者」が報告されています。ただ、死者数の中心は『80歳以上』で6月25日以降に報告された死者895名の 68% に該当する612名が『80歳以上』でした。

  新型コロナによる死者数に占める『70代以上』の割合では 88% に上ります。“健康な高齢者” にとっては新型コロナの脅威は中年層と大差はないのです。この点にも留意する必要があるでしょう。


新型コロナの新規陽性者と実効再生算数R

  盆明けの8月20日頃は新規陽性者数の減少が阻害されたものの、盆休み前後に政府など呼びかけていた PCR 検査による陽性報告が捌かれた後は減少のペースが加速しています。

  これにより、1週間前の時点で「感染者が減少する可能性は低い」との見解を示していた厚労省アドバイザリーボードは「減少が確認されたが学校が再開すると感染拡大が懸念される」と無責任な “実況中継” をする有様です。

  すでに北海道などでは2学期が開始しているのですから、北海道で感染拡大が起きていない事実を認識できない専門家が提唱するコロナ対策で得られる効果は期待できないでしょう。



  今後は全国的に新型コロナの新規陽性者数が減少して行くため、岸田首相が「新型コロナ対策の終了」を宣言し、医療業界に流れ込んだままになっている補助金を打ち切ることができるかが経済にとって大きなポイントになると思われます。