新型コロナワクチンのオミクロン株への接種効果は「わずか数週間しか持続しない」とフォーブスが報じる

  ファイザー製の新型コロナワクチンを接種しても、「オミクロン株への接種効果は数週間しか持続しない」とフォーブスが記事にしています。

  また、2回目接種でも3回目接種であってもオミクロン株への接種効果は「わすか数週間」と指摘されているのです。政府が現実に即した対応をすることができるのかが今後の注目点になると思われます。


フォーブスが報じた記事の内容

  フォーブス誌に掲載された記事のメインは以下の部分でしょう。

  Compared to original and delta variants, the proportion of omicron-specific antibodies detected in participants’ blood dropped “rapidly” from 76% four weeks after the second shot to 53% at weeks eight to 10 and 19% at weeks 12 to 14, the researchers found.
  • オリジナル株やデルタ株と比較した場合、オミクロン株への抗体値は以下のように “劇的な” 悪化を見せる
    • 2回接種の4週間後: 76%
    • 4〜10週間後: 53%
    • 12〜14週間後: 19%

  この調査はデンマークで行われたものです。3回目接種(=ブースター接種)をした場合、早ければ3週間後から抗体値の低下が始まると報告されており、ワクチン接種で得られる効果は少ないと言わざるを得ない状況になっています。


“重症化率が極端に低いオミクロン株” で全年齢層にワクチン接種を要求する合理的な理由は存在しない

  大阪府が発表している「新型コロナによる大阪府内での新規陽性者と新規重症者」から算出した『重症化率の7日間平均』は以下のとおりです。

  50代の重症化率で 0.1% を下回っています。つまり、50代の中年層では(ワクチン未接種であったとしても)重症化するケースは極めて稀なのです。これは40代以下だと尚更そうなります。

  一方、オミクロン株で重症化する可能性があるのは60歳以上の高齢者ですが、4月中旬以降では重症化率の最も高い80歳以上でも重症化率は 0.5% を下回る水準で推移しているのです。

  新型コロナワクチンを接種し続けるメリットの方が大きくなるのは「年金受給者」など高齢者に限定されます。

  また、罹患時の重症化を強く懸念する(基礎疾患を有する)人々などに対象が限られるため、全国民に対してワクチン接種を呼びかける科学的な根拠はありません。



  ワクチン接種を行う医療従事者には『特別ボーナス』が出るため、医療関係者は異口同音に「ワクチンを接種すべき」と言い続ける経済的な動機があります。

  接種効果の根拠が乏しいのですから、インフルエンザワクチンと同様に自費接種に切り替えるべきではないでしょうか。