ブルームバーグ「マスク義務化は無意味だった」→ 斉藤国交相「鉄道事業者は不織布マスク使用の呼びかけを」
アメリカのブルーブバーグに「マスク着用義務に大きな違いはなかった」との記事が掲載されています。
『効果がある戦術』にスポットを当てようと呼びかけていますが、その一方で日本は斉藤・国交相が「鉄道事業者に利用者に不織布マスク使用の呼びかけを依頼する」と国会答弁をする有様です。
国外での「マスクに効果ない」との結論を否定するなら、その根拠を(「効果がある」と主張する)日本の当局が提示しなければなりません。これを怠るなら、単なるパフォーマンスを言わざるを得ないでしょう。
ブルームバーグで言及されていた内容
ブルームバーグで言及されていた内容は以下のものです。
One controlled study in Bangladesh showed a small but statistically significant benefit — among people who consistently used masks, 7.6% got symptomatic infections compared to 8.6% in the control group. Other studies have been inconclusive.
バングラディシュで行われた研究では僅かだがマスク着用の効果があったと言及しています。ただ、マスクを常時着用者が有症状率が 7.6% で、それ以外だと 8.6% の水準です。
しかも、他の研究では結論が出ていません。もし「マスク着用による効果がある」と主張するなら、その疫学データを示すべきです。データは示されていないのですから、単なる憶測と言わざるを得ないでしょう。
「エアロゾル感染が中心だからマスク着用義務は無意味」との意見が主流
日本では新型コロナは『飛沫感染』や『接触感染』としていますが、欧米では『エアロゾル感染』が原因との見方が主流になっています。
Experts associated with The Center for Infectious Disease Research and Policy (CIDRAP) at the University of Minnesota have laid out a more complex analysis: Given the current understanding that the virus is transmitted in fine aerosol particles, it’s likely an infectious dose could easily get through and around loose-fitting cloth or surgical masks.
つまり、“一般的なマスク” では『エアロゾル感染』は防げないため、「マスク着用義務に意味はなかった」との結論になっているのです。
『飛沫感染』や『接触感染』だと厚労省や医療の専門家が提唱する「基本的な感染対策」で大部分は防げます。しかし、医療機関や高齢者施設でクラスターが頻発しているため、『エアロゾル感染』も起きていると見なすべきでしょう。
『エアロゾル感染』をマスク着用で防ぐには「N95 マスクを “正しく” 着用すること」が有効策の1つですが、これを世間一般に要求するのは(子供たちも対象に含まれるため)非現実的です。
だから、「『マスク着用義務』ではなく『効果がある戦術』を採用すべきだ」との主張が展開される状況になっているのです。
「鉄道利用客にマスク着用を呼びかけるよう事業者へ依頼する」と表明する国交相
国外が『エアロゾル感染』が主流と見なしている状況で日本は斉藤国交相が鉄道事業者に「利用客に対して不織布マスクを着用するよう呼びかけ」を行うよう依頼をすると国会答弁で表明しています。
「マスク着用に効果がある」との科学的根拠を示せるなら、それを『論文』として発表することで日本よりもコロナ禍が深刻な欧米諸国に “還元” すべきです。また、入院患者の大部分を占める高齢者への『マスク着用義務』を課すべきです。
しかし、マスク着用が『効果があるコロナ対策』である根拠を厚労省は示していません。実態は『アピール用のコロナ対策』に過ぎません。
『マスク着用』へは「サイトメガロウイルス感染症への懸念」が専門家から提示されており、ノーコストで済む保証はないのです。
『コロナ対策』と主張し、過剰反応をし続けた尾身氏ら専門家は責任を取らなければなりません。なぜなら、オミクロン株が「季節性インフルエンザよりも重篤になる確率は相当程度大きい」とも示すことなく『まん防』を適用したからです。
庶民の堪忍袋が切れるのは時間の問題になっているのではないでしょうか。