【大阪府】新型コロナの重症化率および死者数（2021年9月4日時点）

大阪府から報告された新型コロナ罹患による年齢別・重症化率や死者数をグラフ化しましたので紹介いたします。

2021年9月4日までに報告された「重症化率」、「新規重症者数」、「死者数」などは以下のとおりです。

8月29日（日）からの1週間では「80歳以上の重症化率が上昇」し、7日間平均は60代や70代と同様の 4.3% ほどになりました。全体での重症化率は 1% で推移しています。

なお、大阪府の新型コロナ陽性者数は今週でピークアウトした兆候があります。実効再生産数Ｒが9月3日に1を下回っており、来週から陽性者数は『減少のフェーズ』に入ることが期待されることになるでしょう。

新規重症者数は「9月2日に “60歳以上の高齢者14名” が報告されたこと」が入院中の重症者数を押し上げる形になっています。

高齢者は（若者と比較した場合に）回復に時間を要するため、重症者病床が埋まった状態はしばらく続くことになるでしょう。ただ、新規陽性者数は（来週5日からは）減少に転じることが有力であり、医療崩壊は免れることができると思われます。

9月に入ってから『報告日別の死者数』が多くなっていますが、『死亡日別の死者数』で見ますと「8月下旬からは7名前後の死者」で推移しています。

マスコミが騒ぐネタとして使える「30代の死者」は3名報告されています。しかし、新型コロナによる死者の中心は「80歳以上」であることに変わりありません。この事実は常に留意しておくべきでしょう。

第4波（のピーク時：4月25日〜 5月1日）
- 70代ー新規陽性者53.3人、重症化率10.56%
- 60代ー新規陽性者66.6人、重症化率8.37%
- 50代ー新規陽性者90.9人、重症化率4.98%
- 40代ー新規陽性者91.6人、重症化率1.5%
現時点（8月29日〜 9月4日）
- 70代ー新規陽性者32.2人、重症化率4.37%
- 60代ー新規陽性者57.4人、重症化率4.14%
- 50代ー新規陽性者144人、重症化率2.86%
- 40代ー新規陽性者191.3人、重症化率1.47%
- 30代ー新規陽性者282.2人、重症化率0.46%
- 20代ー新規陽性者413.6人、重症化率0.1%

＊新規陽性者数は人口10万人あたりの数値

40代や50代は『週別の新規陽性者数』が減少に転じました。重症化率を算出する際の分母が小さくなるため、今後は『重症化率の数値』が上がることが予想されます。

40代は「アルファ株による感染が中心だった第4波の時と同程度」、50代は「第4波の際に記録した 5% を下回る数値を保った状態で収束に持ち込めるか」が注目点になるでしょう。