【東京都】新型コロナの新規陽性者・重症者数・死者数などの推移(2023年2月11日時点)

  東京都から報告された新型コロナによる『新規陽性者数』、『入院中の重症者数』、『死者数』などをグラフ化しましたので紹介いたします。

  グラフ化を行なった期間は「2023年2月11日(土)まで」です。

  2023年1月上旬から新規陽性反応者数・入院中の重症者数・死者数の各項目において減少が明らかになりました。今回の第8波でも「感染が収束へと向かっている理由」を説明する専門家は見当たりません。

  アドバイザリーボードなどの専門家会議は「税金の無駄使い」と結論付けるべきでしょう。


年齢別・入院中の重症者数(都の基準)

  都の基準での『入院中の重症者数』は1月上旬がピークで『2022年夏のピーク値』を上回る「50名強」でした。ただ、昨年同時期には「90名弱」であり、新型コロナの脅威が下がっていることは明らかです。

  “医療による介入が必要な重症者数” が(昨年の同時期よりも)減っているのですから、一般の医療が逼迫するのであれば「医療のリソース配分を医療業界が間違えただけ」です。

  2月11日時点での『入院中の重症者数』は「(年齢不明者1名を加えて)22名」です。「第8波の峠は超えた」と見なされるのは当然のことでしょう。


新規陽性者数と実効再生産数Rの推移

  新型コロナの新規陽性者数は年末年始で検査数が下がっていた影響で2023年1月上旬は「微増」だったものの、一括計上が終わった1月中旬以降は「減少」が鮮明になっています。

  実効再生産数Rが R>1 となったのは「1月上旬の限られた期間」だけ。1月中旬以降は R=0.9 ほどで推移しており、第8波が収束に向かっていることは揺るぎようのない事実と言えるでしょう。


新型コロナ(≒ BA.5)による死者数の推移

  「新型コロナによる死者は遅れて計上される」という主張が通説でしたが、『死亡日別の死者数』は2023年1月中旬以降は減少の傾向が示されています。

  『発表日別の死者数』においても2023年1月下旬以降は「1日あたり約30人の第8波のピーク値」からは半分の「1日あたり15名」にまで減少しました。新型コロナの新規陽性者数が明らかな減少を続けているため、重症者や死者が増加に転じることはないでしょう。

  第8波が収束することは時間の問題であり、高齢者を守るための対策を現役世代や将来世代の負担で行なったことへの審判が下されるべきだと思われます。