【東京都】新型コロナの新規陽性者・重症者数・死者数などの推移(2022年12月24日時点)

  東京都から報告された新型コロナによる『新規陽性者数』、『入院中の重症者数』、『死者数』などをグラフ化しましたので紹介いたします。

  グラフ化を行なった期間は「2022年12月24日(土)まで」です。

  東京都では『入院中の重症者数』が「2022年夏に記録したピーク値の43名」をわずかに超えました。ただ、冬季は風邪が流行しやすい気象条件であるため、あまり意味のない数値です。

  新型コロナによる『新規陽性者数』は微増が継続し、『死者数』は12月初旬から「1日あたり20名前後の報告数」で推移しています。


年齢別・入院中の重症者数(都の基準)

  東京都基準での『新型コロナによる入院中の重症者数』ですが、2022年12月中旬から「増加」が開始12月24日時点で44名と報告されています。

  2022年夏の BA.5 でのピーク値が「43名」でしたから、医療逼迫を煽る医療関係者が現れても不思議ではないでしょう。

  ただし、『入院中の重症者数』を増加させている要因は「70歳以上の後期高齢者」です。また、2022年の2月以降に感染拡大を引き起こした BA.1 によるピーク値・87名からは余裕がある状況です。

  したがって、行政側がコロナ対策をアピールしたいのであれば「高齢者に対して不要不急の外出自粛」を強く要望すべきと言えるでしょう。


新規陽性者数と実効再生産数Rの推移

  東京都から報告された新型コロナの『新規陽性者数』は微増が続いています。

  2022年9月末からは全数把握を止めた関係で(新規陽性者数を引き上げていた)若年層の捕捉率が低下しているため、『以前までの波』とは違った報告数になる可能性があることに留意が必要です。

  「特定の年齢層での感染拡大が社会全体への感染拡大を引き起こす」という事実はありません

  一部の医療関係者による「子供たちの間で感染拡大が起きている」との主張はワクチン接種によって診療報酬を得るための “ポジショントーク” と見るべきでしょう。


新型コロナ(≒ BA.5)による死者数の推移

  新型コロナによる死者数は「2022年12月初旬から『報告日別』および『死亡日別』で横ばい」と言えるでしょう。

  『報告日別』だと「1日あたり20人前後」で推移しており、『死亡日別』では「80歳以上が1日あたり10人強で70代が5人弱」という水準にあるからです。

  『新型コロナによる死者』には「死因が新型コロナではない死者」も含まれているため、行政からの発表値を鵜呑みにすると判断を見誤ることになってしまいます。



  厚労省のアドバイザリーボードでさえ、「新型コロナの重症化率や致死率は季節性インフルエンザよりも低い」と認めたのです。

  『インフルエンザよりも脅威の低い新型コロナ対策』に医療資源を割いたことで「季節性インフルエンザによる被害が深刻」になっては本末転倒です。そうならないように方針転換をする責任が(東京都を含む)各自治体に存在すると思われます。