【大阪府】 新型コロナの新規陽性者数・重症化率・死者数など(2022年12月10日時点)

  大阪府から報告された新型コロナ罹患による年齢別・重症化率や死者数をグラフ化しましたので紹介いたします。数値は大阪府の発表から算出したものです。

  グラフ化の対象は2022年12月10日(土)までです。

  今夏の BA.5 による感染拡大で記録した新規重症者数や死者数の半分以下で推移しており、新型コロナへの特別対応を続ける正当性を示すことが極めて困難な状況となっています。


新型コロナによる重症例

新型コロナによる年齢別・重症化率の推移(7日間平均)

  2022年9月末に “積極的な疫学調査” にブレーキがかかったため、新規陽性者数が以前よりも少なく報告される状況となっています。

  そのため、新規重症者数が多い70代以上の高齢者層での重症化率が BA.5 よりも高く示されている傾向があります。ただ、全体での重症化率は 0.05% ほどと変動はありません。

  また、ポイントとなるのは「新規重症者数が BA.5 による感染拡大が起きた今夏よりも少ないこと」です。

新型コロナ(≒ BA.5)による新規重症者数

  新規重症者数は「1日平均で5人弱」と今夏の報告数よりも少なく、『入院中の重症者数』は40名ほどと今夏に記録したピーク値である90名強の半分未満です。

大阪府からの報告された新型コロナによる週別の新規重症者数

  また、自説との整合性を取るために「オミクロン株は強毒化している」と主張する医療関係者がいますが、『オミクロン株(BA.5)の感染拡大で報告された新規重症者数』よりも『今冬に報告された重症者数』は明らかに少ないのです。

  「季節性インフルエンザよりも重症化率が低い」と指摘されたオミクロン株(BA.5)よりも重症化率が低い新型コロナに対する特別対応を続けるのは無理があるでしょう。


新型コロナ(= BA.5)による死者数

  死者数は「1日あたり10名以下」でその大部分が80歳以上です。

  勤労世代や子供たちに「後期高齢者を1日でも延命するために活動自粛を」と訴えても反感を買うだけですし、希望者のみが自主的に活動を自粛する方式に切り替えるべきでしょう。


新型コロナの新規陽性者と実効再生算数R

  新規陽性者数に関してですが、大阪府と東京都で大きな違いはありません。どちらも似たような実効再生産数Rを描いているからです。

  強いて言えば、11月前半に東京都で報告された実効再生産数Rの数値が「大阪府よりも 0.05 ポイントほど高かった」ことで新規陽性者数に開きが生じたぐらいです。

  『新型コロナによる重症者や死者』は軽微な水準で推移していることが示されているため、「コロナ対策禍の幕引きをすることが政治の責務」と言えるでしょう。