【東京都】新型コロナの新規陽性者・重症者数・死者数などの推移(2022年6月18日時点)

  東京都から報告された新型コロナによる『新規陽性者数』、『入院中の重症者数』、『死者数』などをグラフ化しましたので紹介いたします。

  グラフ化を行なった期間は「2022年6月18日(土)まで」です。

  新規陽性者数は1000人台で下げ止まりとなりましたが、(東京都基準での)入院中の重症者数は6月18日発表分で0名です。新型コロナ罹患時の病状が軽いことは明らかであり、5類への変更を実施しないことはサボタージュと言わざるを得ないでしょう。


年齢別・入院中の重症者数(都の基準)

  東京都基準での入院中の重症者数は減少の一途を辿っており、6月14日に0名を記録しました。翌15日に1名となったものの、その翌日の16日以降は再び0名となっています。

  6月第3週に報告された新型コロナの新規陽性者数は先週の第2週と同じで1日あたり1000人台です。

  (オミクロン株では)重症化しにくいことが数字で記されているのです。専門家が科学的根拠に基づく判断を下しているのであれば、現実の報告値に合致した対策に “修正” することは不可避でしょう。


新型コロナ(≒オミクロン株)による死者数の推移

  新型コロナによる死者数は「1日あたり数名未満」です。

  マスコミが取り上げる『発表日別の死者数』だと「1日あたり5名前後の死者数」ですが、『死亡日別の死者数』では「1日あたり数名未満」です。3月や4月上旬の死者数が6月中旬に計上されることを疑問視しない報道は問題と言えるでしょう。


新規陽性者数と実効再生産数Rの推移

  6月に入ってから東京都での新型コロナの新規陽性者数は下げ止まりを見せています。

  しかし、都の基準での入院中の重症者数は最大で4名。死者数は1日あたり数名未満です。このデータが示されているから小野田紀美議員(自民党)のように「5類への引き下げを」と国会で質す議員が現れるのです。

  ところが、岸田首相は「感染症法上の分類を今の段階で動かすことは現実的ではない」と答弁しました。新型コロナを現状の分類にしておいた方が医療業界に補助金を渡せるため、医師会の支援を受ける自民党の態度は想定できるものです。

  “国会に議席を持つ自民党以外の政党” は自民党と「現役世代の納税者や将来の納税者である子供たちの負担で高齢者への社会保障の充実度」を競う有様です。コロナ対策で経済を低迷させて自滅する未来が現実になるものと思われます。