手を洗う救急医こと木下喬弘氏、「尾身氏が提案したコロナ対策は政府の意向に沿ったもの」と歴史修正

  新型コロナ対策などによる経済への悪影響が隠せなくなっている中、手を洗う救急医こと木下喬弘氏が朝日新聞の記事を引用して「コロナ対策を行った政府が専門家をスケープゴートにした」と主張するツイートをしています。

  このツイートも明らかな “歴史修正” と言わざるを得ません。なぜなら、尾身氏ら専門家は「『経済』よりも『感染対策』の優先」を主張し、専門家の提言とは異なる優先順位による政策を実行しようとする政府を批判するよう世論に働きかけてきたからです。

  木下氏のような立場の人物が尾身氏に頭が下がる思いを表明するのは「政府に対して『専門家の意向』に沿うよう世論を通して働きかけを行っていたから」に他ならないでしょう。


尾身氏ら専門家が政府に選択肢を与えなかったことは事実

  木下氏が引用している記事の有料部分を読んでいるかは不明ですが、「尾身氏が政府の意向に配慮した提言を続けて来た」との主張は完全な間違いです。

  国内でコロナの流行が始まり、感染が拡大した2年前。政府と対策を検討していた尾身氏は、率先して記者会見を開いたり提言を出したりした。

  『政府の方針』とは異なる『専門家側の提言』を当初から続けて来たことが理由です。

  例えば、2年前の2020年ゴールデンウィークに「専門家の予想に反して4月末に新規陽性者数はピークアウト」をしたことで『緊急事態宣言の解除』が議題となりましたが、専門家は「宣言の延長」を要求しています。

  当時からオミクロン株による第6波まで尾身氏ら専門家は政府に対して「複数の選択肢」を与えることはなかったの記事で言及されています。この事実を無視した木下氏の擁護論は “歴史修正” に他ならないでしょう。


尾身氏ら専門家が「経済活動に重きを置く政府に批判的だった根拠」は枚挙に暇がない

  木下氏の中では「尾身氏は政府からの要望に振り回される中で感染対策との両立を模索し続けた専門家」なのでしょう。しかし、実際の尾身氏は『感染対策の最優先を要求した医療業界の回し者』です。

  その根拠をいくつか紹介することにしましょう。

GoTo トラベルの一時停止を要求

  尾身氏ら専門家は飲食や旅行を「新型コロナ感染拡大」のスケープゴートにした張本人です。西浦氏の「GoTo が感染を拡大させた」と主張する論文に始まり、2020年末には尾身氏が「GoTo の一時停止」を要求しています。

  当時の菅首相は「GoTo の一時停止」を求めてなかったのです。この事実があるのですから、木下氏の主張は「デマ」と言えるでしょう。

「五輪開催を今(2021年6月)の状態でやるのは普通ではない」と批判

  また、尾身氏は2021年6月にも「オリンピックを現状で開催するのは普通ではない」と批判。経済活動よりも感染対策を優先させようとしています。

  政府が過剰な新型コロナ対策を勧めたのではありません。『過剰なほどの新型コロナ対策』を要求したのは尾身氏ら専門家で、経済活動に重きを置く姿勢を見せた菅首相などには尾身氏ら専門家が自ら矢面に立って糾弾して来たのです。

  政治的権力を振る舞って “甘い汁” を吸い続けたことは事実なのですから、尾身氏ら専門家が『歴史の審判』を受けることは避けられません。


「専門家は矢面に立たされただけ」との詭弁が散見されるのは世間の風向きが変わったことへの自己保身

  専門家は「経済は後から何とでもなる」と主張し、ワクチン接種などの感染対策を優先するよう訴えていました。ところが、「対策による弊害の方が大きい」という現実が突き付けられたのです。

  • 「命が大事、経済は後から何とでもなる」
    → インフレによる物価高が深刻
    → その裏で医療業界は補助金バブル
  • 「ワクチン接種で経済回復。イスラエルにできて日本にできない訳がない」
    → 3回目接種を
  • 「医療逼迫する恐れがある」
    → 幽霊病床を使った補助金着服問題が指摘

  厚労省は「感染症と闘ってくれている医療関係者の皆さん、ありがとう」と必死にキャンペーンを展開していますが、世間からの風当たりは強くなるだけでしょう。

  『専門家の意向』に沿った対策を政府が採用するように働きかけを行なって来た責任は当事者が負わなければなりません。それを「専門家は矢面に立たされただけ」と弁明したところで自己保身でしかないのです。

  批判を受けることになる専門家や医クラはツイート削除などで “逃亡” を図ると予想されるため、証拠保全が必要になると思われます。