【大阪府】 新型コロナの新規陽性者数・重症化率・死者数など(2022年3月19日時点)

  大阪府から報告された新型コロナ罹患による年齢別・重症化率や死者数をグラフ化しましたので紹介いたします。数値は大阪府の発表から算出したものです。

  2022年3月19日(土)までに報告された「重症化率」、「新規重症者数」、「死者数」などは以下のとおりです。


新型コロナによる重症例

新型コロナによる年齢別・重症化率の推移(7日間平均)

  新型コロナ(=オミクロン株)で重症化するのは「高齢者だけ」と言う状況がより鮮明になっています。

  重症化率が最も高いのは70代。それでも 1.5〜2% の水準で推移しています。ちなみに『デルタ株』の感染拡大期(2021年7月11日〜10月16日)に40代が記録した重症化率が 1.5% でした。

  なお、2021年12月26日から2022年3月19日までで70代が記録した重症化率は 1.29% です。したがって、欧米各国が新型コロナ対策を撤廃しているのは必然と言えるでしょう。

新型コロナ(=オミクロン株)による新規重症者数

  『新規重症者数』のピークは「2月の中旬」で、その後は新規陽性者数と同様に減少を続けています。

  デルタ株以前でも新規重症者数は70代が中心でした。オミクロン株では80歳以上が2番手に躍り出たことで「後期高齢者を中心に重症化しやすい疾病」が色濃くなり、風邪との違いを見出しにくくなっています。

  『入院中の重症者数』も2月後半から減少が始まっています。新規重症者数の減少(または頭打ち)が確認された時点で規制の撤廃に消極的だった行政や医療業界は経済損失の賠償責任を負うべきと言えるでしょう。

新型コロナ(=オミクロン株)による入院中の年齢階層別重症者数

  余談ですが、厚労省が発表している新型コロナの年齢階級別・重症者数を大阪府の数値に合わせると以下のようになります。

  発表が「1週間に1回」のため時間差が生じていますが、『重症者病床』を占有しているのが高齢者であることは明らかです。また、80歳以上など高齢になるほど減少が遅いことも明らかです。

  したがって、「病床が足りない」のなら「医療介入によって救命される可能性の高い若者から優先的に受け入れる」べきでしょう。「重症化しやすい高齢者のための病床が足りない恐れがあるから現役世代は経済活動を自重せよ」では本末転倒になるからです。


新型コロナ(=オミクロン株)での死者数

  新型コロナによる『死亡日別の死者数』も2月中旬がピークであり、以後は減少が続いています。

  新規陽性者数のピークが2月上旬でしたから、「死因は新型コロナなのか?」との疑問が付いて回ることは避けられないでしょう。新型コロナ陽性反応中の死亡例は死因を問わず『コロナ死』として計上されているからです。

  日本では2020年に死亡するはずだった数万人が(長期予想に反して)生存しており、2021年は「長期予想どおりの死者数」でした。したがって、その “清算” が2022年2月と3月に行われたとしても騒ぐことではないでしょう。

2022年1月1日から3月19日までの新型コロナによる累計死者数


新型コロナの新規陽性者と実効再生算数R

  大阪府での新規陽性者数の2月上旬にピークアウトし、その後は R<1 を継続。2022年3月中旬における『1日あたりの新規陽性者数』は4000人弱にまで減少しています。

  一部の専門家は「リバウンドの恐れがある」と煽っていますが、1つの変異株で1つの波を形成する傾向はオミクロン株でも同様(PDF)です。

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  「主張した内容は起きていない」との現実を突き付けられているにも関わらず、2年前と同じ懸念を示し続ける人物は “専門家” として明らかに能力不足です。無能な専門家が提唱する対策を律儀に遂行したところで弊害だけが大きくなるのは不可避でしょう。

  無能な人物をトップに据えたままにしている政府も同様に無能と言わざるを得ないのではないでしょうか。