【大阪府】 新型コロナの新規陽性者数・重症化率・死者数など(2022年1月29日時点)

  大阪府から報告された新型コロナ罹患による年齢別・重症化率や死者数をグラフ化しましたので紹介いたします。数値は大阪府の発表から算出したものです。

  「死者数が増えた」と煽る人が散見されますが、死者のほとんどは80歳以上かつ基礎疾患持ちです。また、1月の報告された死者の 17% が「死後陽性」だったことも特筆事項と言えるでしょう。

  2022年1月29日(土)までに報告された「重症化率」、「新規重症者数」、「死者数」などは以下のとおりです。


新型コロナによる年齢別・重症化率の推移(7日間平均)

  年齢階級別・重症化率(7日間平均)の推移は以下のとおりです。

  オミクロン株による重症化率は最も高い80歳超でも 0.6% の水準です。デルタ株の感染拡大が深刻だった昨夏までは「80歳以上は重症で踏み止まれずに死亡」が一般的でしたから、弱毒化の根拠と言えるでしょう。

  70代での重症化率は 0.3〜0.6%60代では 0.3% です。

  40代や50代の中年層における重症化率は 0.1% です。この事実があるのですから、オミクロン株の恐怖を煽るネタは「陽性反応者数」しか残されていないと考えられます。


新型コロナの新規重症者数

  1月下旬から大阪府での新規重症者の報告数が増えていることはグラフから明らかです。

  しかし、その中心は「70歳以上の高齢者」で「基礎疾患持ち」が多く見られます。これは医療機関などで感染拡大が生じたことで『重症者』としてカウントされていることが理由と考えられます。

  “市中感染” が原因で重症化するなら、新規陽性者の絶対数が多い「基礎疾患を持たない40代〜50代」の重症報告が増えているはずだからです。重症者の中心が高齢者であることを認識する必要があるでしょう。


新型コロナによる死亡日別の死者数

  新型コロナによる死者数の報告数も1月下旬から増加しましたが、その内訳を確認する必要があります。

新型コロナによる累計死者数(大阪府:2022年1月1日〜29日)

  1月1日から29日までに大阪府では47名が新型コロナによる死者として報告されました。31名(66%)が80歳以上で、70歳以上では40名(85%)になります。

  また、基礎疾患を保有していたのは26名(55%)、死後に新型コロナ陽性が確認されたのは8名(17%)でした。そのため、オミクロン株の脅威を煽るのは不適切と言わざるを得ないでしょう。

  40代では3名の死亡が報告されていますが、1名は基礎疾患を持ち、残る2名は死後陽性が確認されたケースです。内容の確認を怠ると(一部の医師らによる)煽りに騙されてしまうことに留意すべきです。


新型コロナの新規陽性者と実効再生算数R

  大阪府でも新型コロナの新規陽性者数は増加が続いています。しかし、増加の速度を示す実効再生産数Rは1月9日をピークに減少を続けており、1月29日の時点では R=1.40 にまで低下しています。

  『緊急事態宣言』や『まん防』がなくても新規陽性者の増加ペースは落ちているのです。「先に『まん防』が適用された東京都の方が新規陽性者の増加ペースの減衰が好ましくない」との現実は専門家にとっての “不都合な真実” と言えるでしょう。



  肺炎の発生確率が劇的に低下し、人工呼吸器の使用頻度も下がった『オミクロン株』に対する特別対応を継続する根拠はありません。『新しい風邪』として受け入れるよう尾身氏ら専門家は幕引きを提言する責務があるのではないでしょうか。