【東京都】新型コロナの新規陽性者・重症者数・死者数などの推移(2022年1月22日時点)

  東京都においてもオミクロン株による新型コロナの感染拡大が見受けられますので、都から報告された『新規陽性者数』やそれに基づいて算出した『実効再生算数R』などを紹介いたします。

  グラフ化を行なった期間は「2022年1月22日(土)まで」です。


新規陽性者数の推移

  オミクロン株による新型コロナの感染拡大で東京都から報告された新規陽性者は1万人を超えました。1月22日の発表分では1万1227人です。

  ポジティブなニュースとしては『新規陽性者の増加ペース』を示す『実効再生産数R』が減少を続けて R=2.16 にまで下がったことです。R<1 でピークアウトですから、1月末がピークになると予想されます。

  新型コロナで見るべきは「検査陽性者の数」ではなく「重症者」や「死者」の推移です。

  オミクロン株による感染拡大が最初に確認された南アフリカ・ハウテン州では「12月下旬以降の実効再生産数Rは1を下回ったまま」です。感染拡大は30日弱で止まる事実を直視した上で当局は対応を決めるべきでしょう。


年齢別・入院中の重症者数

  1月中旬以降から『入院中の重症者』は増加しています。ただ、60歳以上が7人と過半数を占めていることに加え、絶対数では「10人強」に留まっている状況です。

  新規陽性者数が過去最多を記録したにも関わらず、重症者はほとんど増えていません。これは重症化率がデルタ株と比較して大きく低下していることを意味しており、オミクロン株に特別対応をすることがナンセンスと言わざるを得ないでしょう。


新型コロナ(≒オミクロン株)による死者数の推移

  東京都から報告された『新型コロナによる死者』は「1日に1人いるかどうか」の水準です。

  オミクロン株で(念のために)入院するのは「高齢者」ですし、実際に重症病床を利用しているのも「高齢者」です。「病床が足りなくなる」と言うなら、コロナ対策費を負担している現役世代や将来世代のために病床を空けておくべきです。

  “罹患による健康被害が季節性インフルエンザと変わらないオミクロン株” の感染拡大では『まん延防止等重点措置』を適用する要件を満たしていないのです。この事実は極めて重いと言わざるを得ないのではないでしょうか。