【沖縄県】オミクロン株による感染拡大が続くも実効再生算数Rは1月20日前後に1を下回る見通し

  日本国内でオミクロン株による新型コロナの感染拡大が先行する沖縄県ですが、新規陽性者数の増加ペースを示す実効再生産数Rが「1を切る状況」に近づいています。

  実効再生産数Rが1を下回ると「感染のピーク」になります。沖縄県では1月20日前後がピークになるでしょう。東京都では今週末の23日前後に「オミクロン株による感染拡大のピーク」を迎えるものと予想されます。


新規陽性者数と実効再生算数Rの推移

  厚労省が発表している日本国内での新規陽性者数とそれを基に算出した実効再生産数Rをグラフ化すると以下のようになります。

  沖縄県での実効再生産数Rは1月9日に記録した「10.2」がピークです。その後は急落し、1週間後の1月16日には「1.3」にまで減少しています。

  実効再生産数Rがリバウンドする可能性は極めて低い状況です。

  沖縄での実効再生産数Rが増加する場合は「新規陽性者数が(現時点から)倍増」することを意味します。“2段ロケット” のような感染拡大はオミクロン株の感染先行国では観測されていません。

  したがって、沖縄県では数日ほどで実効再生産数Rが1を下回る水準となるでしょう。


東京都や神奈川県も沖縄県に続いて実効再生産数Rは1を下回る見通し

  沖縄県での実効再生産数Rが急増・急減したことと比較すると東京都や神奈川県では変化量が少ないため、新規陽性者がピークアウトするまでの時間は沖縄よりも長くなると予想されます。

  とは言え、東京都では今週末に新規陽性者数のピークを迎える見通しが有力であることに変わりありません。神奈川県の場合は東京都から数日遅れの状況ですから、ピークは週明けになるでしょう。

  オミクロン株は感染拡大が先行した国では「1ヶ月弱」で収束に転じており、日本では「1月末にピークアウト」が有力視される状況です。

  1月20日には厚労省のアドバイザリーボード、21日には政府分科会が開催される予定です。「(感染のピーク期に開催される)専門家会議で出席者がどのような見解を示すのか」が大きな注目点と言えるのではないでしょうか。