【大阪府】 新型コロナの重症化率および死者数(2021年9月18日時点)

  大阪府から報告された新型コロナ罹患による年齢別・重症化率や死者数をグラフ化しましたので紹介いたします。数値は大阪府の発表から算出したものです。

  2021年9月18日(土)までに報告された「重症化率」、「新規重症者数」、「死者数」などは以下のとおりです。


新型コロナによる年齢別・重症化率の推移(7日間平均)

  大阪府では9月12日から18日の1週間で新規陽性者数は「減少」が続き、それに追従する形で新規重症者も減っています。

  ただ、80歳以上の新規重症者が先週よりも増加。その結果、重症化率が『80歳以上』で跳ね上がることになっています。しかし、重症化しやすい60代や70代での重症化率は減少しているため、深刻に考える必要はありません。

  中年以下の年齢層での重症化率は「先週と同じ」です。全体での数値にも変動はないため、懸念事項ではないと言えるでしょう。


新型コロナの新規重症者数

  『新規重症者数』は「1日あたり10人強」にまで下がりました。

  それもあり、『入院中の重症者数』も減少。1週間前の9月11日の時点では「277名」だったのが18日には「216名」と60人も減っています

  この数日は『80歳以上の新規重症者』が「1日あたり3〜4人」のペースで発生しています。これが『80歳以上の重症化率』が跳ね上がった原因です。絶対数はそれほど多くないため、重症者病床を占有することにはならないでしょう。

  『新規陽性者数』は減少傾向ですから『新規重症者数』も低い水準で推移することが確定的です。したがって、病床逼迫を煽る専門家の主張は今後1ヶ月は大外れとなるでしょう。


新型コロナによる死亡日別の死者数

  死者数の水準は「先週と同じ」と評することができます。『発表日』のピークが「1日あたり10人強」で、『報告日別の死者数』は「1日あたり6人前後」で維持されている状況です。

  死亡リスクの高い『80歳以上の新規陽性者』や『70代以下の新規重症者』の報告数は減少しています。したがって、大阪府から報告される新型コロナによる死者数は「近日中に峠を越える」と言うことができるでしょう。


参考

  余談ですが、9月以降の大阪府と東京都の新規陽性者数は似たような数値が報告されています。実効再生産数Rも似たような曲線を描いており、「政府の呼びかけに応じた人々の意識が感染対策として機能した」とは言いにくい結果となっています。

  『自然収束』による影響の方が比重が大きいと考えられますし、『気の緩み』が原因と見なしているなら重症者を数多く発生させることになる「医療機関でのクラスター」こそ厳しく叱責して再発防止策を講じなければならないはずです。

  収束に向かっている状況で「リバウンドが懸念される」と煽りを続けることで追加の補助金を出させようとする医療業界の代弁者を政府の専門家組織から一掃する必要があるのではないでしょうか。