【大阪府】 新型コロナの新規陽性者数・重症化率・死者数など(2022年1月15日時点)
大阪府から報告された新型コロナ罹患による年齢別・重症化率や死者数をグラフ化しましたので紹介いたします。数値は大阪府の発表から算出したものです。
「ワクチン未接種者を中心に重症者が出る(のでワクチン接種を)」と主張する医師が散見されますが、実態は「高齢者の重症化率が 1% 程度」であることが確認できます。そのため、新型コロナ陽性者数を減らすための感染対策では損害の方が大きくなるでしょう。
2022年1月15日(土)までに報告された「重症化率」、「新規重症者数」、「死者数」などは以下のとおりです。
新型コロナによる年齢別・重症化率の推移(7日間平均)
重症化率は70代以上でも 1% 程度です。60代では 0.5% にまで下がり、50代では 0.1% です。
陽性反応者数の多い若い世代では重症化は報告されていません。したがって、現時点での観戦対策でさえ「過剰」との批判が出たとしても不思議ではないでしょう。
新型コロナの新規重症者数
1月前半に報告された新規重症者は8名で70歳以上の高齢者が5名です。15日付で報告された50代男性は基礎疾患持ちですから、従来から言われている “ハイリスク群” のみが重症化している現実が示されています。
なお、大阪府基準での『入院中の重症者数』は「(1月15日時点で)9名」ですが、国の基準では「146名」と大きな開きがあります。その理由は “国の基準” にあります。
国の基準では「ICU 等で治療」していれば重症者です。つまり、集中治療室に入っていない患者でも「重症者」として扱うことが可能です。
医療機関は「集中治療室に入るかも知れない患者」を「重症者」として報告した方が補助金(=医療従事者の報酬)を多く得ることができるのですから、実態よりも膨らませる動機があることは頭の片隅に置いておく必要があります。
新型コロナによる死亡日別の死者数
新型コロナによる死者として報告されたのは60代以上の高齢者5名でした。
重症化が報告されているのも高齢者がほとんとです。“現役世代が費用を負担をしている社会保障を享受する側の高齢者” が活動を自粛すれば、『コロナ禍』が問題になることはないでしょう。
新型コロナの新規陽性者と実効再生算数R
新規陽性者数は「増加」の一途を辿っていますが、重要なのは実効再生産数Rが先週末にピークを超えたことです。
新規陽性者数は「来週(1月16日から22日)の後半が最大」となり、「再来週(1月23日以降)には減少に転じる」と予想されます。他国でのオミクロン株による感染報告例と同じ曲線を描くことでしょう。
1月20日頃に実施されるであろう厚労省のアドバイザリーボードで専門家がどのような予測を提示するのかが注目点の1つになるのではないでしょうか。