『こびナビ』の谷口俊文氏は「予測を外し続けているアドバイザリーボードの専門家も無償参加」という現実を知る必要がある

 『こびナビ』で幹事を務める千葉大学の谷口俊文氏が「多くの医師が無償・ボランティアで科学的根拠に基づいた情報を多くの人に届けようと頑張って発信しているのに不安を煽る有料記事を盲信するのか」と嘆いています。

 この主張は噴飯物です。新型コロナの恐怖を煽っているのは医師ですし、無償であることを「大外しした予測の免罪符」として利用しているからです。まずは我が身を省みるべきでしょう。

 

厚労省アドバイザリーボードのメンバーも無償参加

 谷口氏が知るべきは今年8月末に古瀬祐気氏が発した内容です。

 2021年8月末に古瀬氏は「新型コロナの感染者数は増えて行く」と断言しましたが、結果は真逆でした。

 過去最大の第5波はこのまま下火になっていくのだろうか。今後の見通しについて、古瀬氏は「私のシミュレーションでは、感染者の数は増えていく」とコメント。毎日150万人近くの国民がワクチンを接種する前提で「あまり良くないシミュレーションだが、残念ながら、ワクチンをすごく速く打って効果が出る想定を入れても、この結果だ」と述べた。

 しかも、「無給でやっているから辞めろなどの批判を浴びせられる筋合いはない」と開き直っている有様です。『無償』や『ボランティア』が予測を外したことへの “免罪符” となっているのですから、信用が低下するのは当たり前です。

 自身が出しているシミュレーションについて、古瀬氏は「メッセージは込めていない」と断言。そもそもクラスター対策班に給料はなく「私たちは政府に雇われておらず、(政府への忖度を避けるために)無給でやっている。(シミュレーションが)外れたら『謝罪しろ』とか『辞めろ』と言われるが、そもそもお金をもらっていない状態で辞めるも何も、謝罪するも何もない」とコメント。

 (予測を何度も外すという)能力不足なのですから、辞任を求める声が出るのは当然です。また。『この予測に基づく対策』で医療業界が潤った事実を無視すべきではないでしょう。

 

タダより高いものはない

 メンバーが “無報酬で参加” している厚労省・アドバイザリーボードからの提言を丸飲みした政府は『新型コロナ対策』を打ち出し、医療業界は潤いました。

画像:補助金を含む医療機関の収入の動向

 財政制度分科会で「医療機関の経営実態は近年になく好調であることが窺える」と報告されているのです。補助金を出すように促したのは尾身茂氏であり、マッチポンプで私腹を肥やしたと見なされることでしょう。

 また、谷口氏が幹事として参加している『こびナビ』は新型コロナワクチン接種を猛プッシュしていますが、「科学的根拠に基づく情報」を提供しているとは言えません。

 「ワクチン接種のメリットがデメリットを上回る」と主張する根拠となる『日本で得られた科学的根拠』を示せていないからです。『こびナビ』が示すデータは “肥満大国アメリカ” など日本以外の国で得られたものばかりです。

 “科学的根拠に基づいた情報” が取捨選択されていれば、『捨てられた情報』を整頓することで価値が生じることもあります。なぜならファクトチェックを代替していることになるからです。

 

 まず、「科学的根拠に基づいた情報」を発信しているのであれば、『新たな事実』が突き付けられた時に「訂正に至った理由を示した上で発信する情報の修正」をしなければなりません。

 「日本も欧米みたいに新型コロナで多数の死者が出る」との主張は『妄想』です。『事実』は「日本の新型コロナによる死者数は欧米よりも少ない」であることを理解できない医師が多いことは驚きです。