こびナビ副代表・木下喬弘氏、「ワクチンは感染を防ぐものではなく感染にしくくするもの」と歴史修正を行う

 『こびナビ』で副代表を務める木下喬弘氏が「新型コロナワクチンは感染をしくくし、重症化も抑制するものだと最初から主張している」とツイートしています。

 このツイートに “信者” は賛同していますが、木下氏は少なくとも3ヶ月前・2021年7月末の時点で「新型コロナは感染を防ぐ」とツイートしているのです。これは「歴史修正」と言わざるを得ないでしょう。

 

木下氏が2021年10月末に行ったツイート

 木下喬弘氏が10月末に行った主張は以下のものです。

 木下氏は『新型コロナワクチンは接種者を感染しにくくし、コロナ罹患時の重症化も起きにくくするとの主張』に「最初からそう主張している」と断言しています。

 これが事実なら、木下氏への批判は言いがかりでしょう。しかし、木下氏が過去に主張していた内容は『新型コロナワクチン万能論』です。

 この事実を伏せたままで啓発に勤しむ医師免許保持者の主張は疑う必要があります。

 

2021年7月末に「発症や重症化だけ感染を防ぐ」との見解を反映させない厚労省を批判していた木下氏

 木下氏が歴史修正を行なったと指摘できる根拠は「木下氏が2021年7月末に行なったツイート」です。

 このツイートで木下氏は「新型コロナワクチンは発症や重症化だけでなく感染を防ぐ」と主張し、『木下氏の主張内容』を公式の見解に反映させない厚労省の対応に不満を述べています。

 2021年7月時点での木下氏の新型コロナワクチンへの見解は「接種者を感染しにくくし、重症化も起こりにくくする」ではないのです。

 にも関わらず、木下氏が「最初からそう主張している」と言及するのは唖然とする他にありません。

 『過去に行った自らの主張』を訂正したり、その主張を判断材料にして弊害を被った人へのお詫びすらないのですから信頼を失いのは当然のことと言えるでしょう。

 

2021年4月には「人類の勝利」とイスラエルを例にワクチン効果を持ち上げていた

 木下氏が『ワクチン万能論者』であると主張する根拠は他にもあります。それは今年4月にワクチン接種先進国であるイスラエルが「マスク不要」を決定したニュースに対する以下のツイートです。

 「これこそ人類の勝利と言わずして何というのか」と大絶賛しているからです。

 しかし、イスラエルでワクチン接種効果があったのは「『アルファ株』に対して約6ヶ月の期間限定」でした。木下氏が絶賛した3ヶ月後の今夏に『デルタ株』による感染爆発が起きたのですから、ワクチン接種効果は限定的と見なされるのは当たり前です。

 そもそも「ワクチン接種効果の持続期間」は専門家ですら科学的根拠に基づく説明はできないのです。

 「3回目接種(=ブースター接種)の効果持続期間」を見積もることすらできない自称専門家の提言を聞くに値するかをシビアに判断する必要があるでしょう。

 

 木下喬弘氏は『HPVワクチン接種の推奨再開』を強く要望しているようですが逆効果です。なぜなら、ワクチン接種で問題が生じた際に「今回の新型コロナワクチン接種による諸問題への対処と同様に逃げを打つ」と見なされてしまうからです。

 「私は接種を推奨しただけ」、「接種を決めたのは当人(または保護者)だから自己責任」と弁明することは目に見えています。医師免許を持っていても “現在は” 現場に立っていない木下氏のような『安全な立場』にいる人物は何とでも言えます。

 誰の主張であっても “ポジショントーク” が含まれていることを知っておくべきでしょう。