【東京都】 新型コロナの新規陽性者・重症者数・死者数などの推移(2021年10月30日時点)

  東京都から報告された『入院中の重症者数』を週平均値でグラフ化しましたので紹介いたします。

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  9月末の時点での『入院中の重症者数(週平均値)』は「100人超」でしたが、10月末には「20人を下回る数値」にまで減少しました。「60代以上の重症者数が減ったこと」が第4波までとの大きな違いと言えるでしょう。

  なお、年齢階級別の重症者数や死者数などの推移は以下のとおりです。


年齢別・入院中の重症者数

  『入院中の重症者』は9月上旬以降にどの年齢層でも減少が開始。10月末で『入院中の重症者』が最も多い50代でも「6名」となっています。

  重症者数は若い世代ほど少ない状況が見て取れるため、ワクチン接種を行うのであれば「中高年を中心」に希望者から接種すべきでしょう。

  若者や子供の接種を促すより、中高年に3回目接種を義務付けた方が効果は高くなるとデータから考えられるからです。


死亡日別・死者数

  死者数に関してですが、東京では『死亡日別の死者数』が8月下旬だったことに変わりありません。

  10月以降での『死亡日別の死者数』は「1日あたり5人弱」で推移していますし、死者の先行指標となる「80歳以上の新規陽性者数」や「高齢者の入院中の重症者数」は減少しています。

  「第6波が襲来しない限り新型コロナによる死者数が増加に転じる可能性は低い」との見解が示されることは自然なことだと言えるでしょう。


発表日別・新規陽性反応者数と実効再生産数R

  東京での新規陽性者数は10月下旬では「1日50人を下回る水準」であるため、8月後半からのグラフで示すと埋もれてしまうほどの少なさです。大阪府でも似たような報告数であり、人為的な対策・対応による影響とは言い難い状況です。

  コロナ禍を煽りたい一部の専門家は実効再生算数Rが1に近づいていることを理由に「感染拡大の恐れ」を訴えると容易に想像できますが、新規陽性者数が0に近づくほど先週比での差がなくなるため、実効再生算数Rは1に近づきます。

  新型コロナは「波を起こすのは1つの株」という傾向があるため、同じ株による感染の再拡大(=リバウンド)が起きたことはありません。

  したがって、今回の感染拡大を引き起こした『デルタ株』とは異なる株が蔓延していないかをチェックすれば十分でしょう。


  コロナ禍を煽ることで対策費を手にすることができる感染症の専門家による提言を鵜呑みすると、その代償を世間一般が強制的に背負わされる現実があることを自覚した上で行動する必要があると思われます。