「現時点でのワクチン接種は見送る」と表明したサッカー・ドイツ代表選手に「接種して規範となれ」と政府が圧力

 サッカー・ドイツ代表の中心選手が「新型コロナワクチン接種の見送り」を表明したことに対し、ドイツ政府が「人々の手本として接種して欲しい」と言及する状況になっています。

 政府は『選手が現時点でのワクチン接種を見送る決断をした理由』には顧みておらず、同調圧力で接種を強いる形を採っている状況です。政府および当局の姿勢は反感を買うことになるでしょう。

 

キミッヒ選手が現時点でのワクチン接種を見送った理由

 ワクチン接種の見送りを決めたのはバイエルン・ミュンヘンに所属するドイツ代表のキミッヒ選手です。23日に行われたホッフェンハイム戦の試合後に以下の言及をしたことが報じられています。

  • 長期的な研究がなされていないので不安を感じる
  • ワクチン接種は受けていない
  • 自分の責任は自覚している
  • 誰もが自分で判断すべき
  • 反ワクチン派ではないし、一切ワクチンを打たないと断言しているのではない
  • 将来的にワクチンを接種する可能性は大いにある

 キミッヒ選手の主張は理解できるものでしょう。

 新型コロナワクチンの長期的な研究は現在進行形です。「問題がない」とも「実は 〇〇 が生じる副作用があることが確認された」とも言えない状況なのです。

 キミッヒ選手のようなプロスポーツ選手は一般人よりも「身体が資本」なのです。したがって、“長期的な評価は不明な新開発ワクチン” の接種を現段階で見送る判断は合理的な範疇と言えるでしょう。

 

ワクチン接種の副反応で選手生命が絶たれたとしても、接種推進派は責任を取ってくれない

 キミッヒ選手が新型コロナワクチン接種の副反応でパフォーマンスがガタ落ちし、選手寿命が大幅に縮めたとしても接種推進派は責任を取ることはないでしょう。

 「自己責任」や「ワクチン接種が原因であるとは言えない」と逃げることは目に見えているからです。

 それにキミッヒ選手は1995年2月生まれの26歳です。新型コロナに罹患したとしても重症化リスクが低い年齢層ですし、運動不足の中高年とは健康状態が明らかに異なります。

 そのため、新型コロナワクチンを接種するかの判断を先送りにしても何ら問題のない立場なのです。

 

政府がすべきは「長期的な研究結果を示すこと」であり、「規範になれ」と圧力をかけることではない

 キミッヒ選手の決断に対し、ドイツ政府は「サッカー選手はワクチン接種をすることで人々の規範となるべき」と表明しています。これは一種のプロパガンダです。

 『長期的な研究』がなされていないことにキミッヒ選手は不安を覚えているのです。政府や当局がすべきは「『長期的な研究』は現在進行形で行われている」と発表し、研究結果の公表が予定されている時期を明言することでしょう。

 ところが、ドイツ政府がやったのは「『長期的な研究』を無視してワクチン接種をすべき」と同調圧力をキミッヒ選手にかけたのです。この行為は科学を否定するものです。

 現時点で『新型コロナワクチン接種による長期的な影響』は “誰の手にも入らない情報” なのです。それなのに「手に入る情報で検討してワクチン接種をし、人々の手本となるべき」との要求するのは悪質と言わざるを得ません。

 

 ワクチン接種の副反応で苦しむのは接種者自身です。一方で医師は「副反応に苦しむ人が多いほど医療報酬を得ることができる立場」ですから、ワクチン接種推進派が多くなることに驚きはないでしょう。

 「『赤信号、みんなで渡れば怖くない』と同じことを一部の医師が新型コロナワクチン接種でしている」と見ておいて損はないと思われます。