東京都から報告された重症者数などの推移(2021年8月21日時点)

  東京都から報告された「入院中の重症者数」を週平均値でグラフ化しましたので紹介いたします。

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  8月に入ってからの特徴は「全年齢層で『入院中の重症者数』が増えている」ということです。50代(の重症者)が最も多いことは事実ですが、70歳以上の高齢者も重症者数が増加している事実は無視すべきではないでしょう。


年齢別・入院中の重症者数の推移

  入院中の重症者数は50代が最も多い状況が続いています。ただ、21日までの1週間では『60代の重症者数』が『40代の重症者数』を逆転しており、「若さによる回復力の違い」が示される結果となっています。

  50代は重症化しても “かなりの確率” で生還することが可能です。

  したがって、「50代(や40代)のために重症者病床を効率的に使う仕組みを医療側がどれだけ構築できるかが大きな比重を占めている」と言えるでしょう。


死亡日別・死者数の推移

  新型コロナによる死者数は「死亡日別で1日3〜4人ほど」で推移しています。死者は70歳以上が中心ですから、「医療逼迫が叫ばれる中で後期高齢者に積極的な医療を施し続けることはトリアージとして適切か」は議論されるべきでしょう。

  「(多額の医療費を使うことで医療従事者の懐を潤す存在である)高齢者の命は現役世代や若者よりも重い」と考えているなら、それを反映させた『トリアージの基準』を世間に対して公表・説明すべきです。

  『ロックダウン』を要求する(一部の)医療従事者からは「甘い汁を吸い続けられる現状を維持したい」との思惑が透けて見えます。医療業界の怠惰で生じた損害を世間が “尻拭い” をする必要は見出せないと言わざるを得ません。


発症日別・新規陽性反応数の推移

  東京都が発表している『発症日別・新規陽性者数』を確認しますと、8月10日でピークアウトした可能性が有力です。

  8月15日の発表分で『8月10日に発症と認定された新規陽性者数』はその時に最も多かった『8月2日に発症と認定された新規陽性者数』とほぼ同数でした。

  21日発表分では『16日や17日の数値』が『15日発表分での10日の数値(= 3082人)』に該当します。したがって、『16日や17日を発症日とする新規陽性者数』の上乗せが今後数日で少ない場合はピークアウトが確定と言えるでしょう。