東京都から報告された重症者数などの推移(2021年8月10日時点)
東京都から報告された「入院中の重症者数」を週平均値でグラフ化しましたので紹介いたします。
50代や40代の重症者数が大きく増加していますが、60代以上(の高齢者)の重症者数も増え続けていることに留意が必要です。警鐘を鳴らすのであれば「高齢者を含む全体」を対象にすべきと言えるでしょう。
年齢別重症者数の推移
東京都が発表している在院中の年齢別重症者数の推移は以下のとおりです。
80代と70代は「横ばい」です。これは「新型コロナワクチンで重症化が抑制されている」ため、『入院中の重症者数』が増えることは防げているのでしょう。ただ、回復に時間を要するので病床を埋めたままであることがネックになっています。
60代・50代・40代は「7月末以降の増加が顕著」となっています。
絶対数の多い50代や40代に(マスコミなどの)注目が集まっていますが、「回復に時間がかかる60代が40代の重症者数を追従していること」が特筆事項です。
病床の絶対数が足りないのであれば、「“回復する可能性が高い若者” のために病床を開けておく」などのトリアージを定めておくべきです。この現実から逃げ続けようとする医療従事者の主張は聞くに値しないでしょう。
死亡日別・死者数の推移
なお、東京都から報告された『死亡日別の死者』は以下のとおりです。
FNN が8月5日に「8月になって東京で自宅療養中の感染者と見られる30代から50代の少なくとも8名が死亡」とのニュースを『独自ネタ』として報じていましたが、報道が事実とは言えません。
30代以下の新型コロナによる死者は「直近1ヶ月で確認されていない」ですし、8月以降の死亡日別・死者は40代で1名、50代で2名だからです。この発表を覆る事実を FNN が持っているのであれば、第3者が検証可能な形で公表すべきでしょう。
死者は高齢者がほとんどですから、若者に自粛を求めても響かないと思われます。