【東京都】 新型コロナの新規陽性者・重症者数・死者数などの推移(2021年9月10日時点)

  東京都から報告された「入院中の重症者数」を週平均値でグラフ化しましたので紹介いたします。

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  新規陽性者数がピークアウトしたことに続き、入院中の重症者数も減少に転じたことが9月初旬の特筆点です。50代以下の重症者数が大きく減少しており、重症者病床を使用する高齢者の割合が増える結果となっています。


年齢別・入院中の重症者数

  8月下旬と比較しますと、「50代以下」で重症者数が減少していることは明らかです。

  一方で「60代以上」は横ばいです。60代は9月10日時点での重症者数が前日より8名少なく報告されており、先週よりも低い水準を保てるかが注目点でしょう。


死亡日別・死者数

  『発表日別の死者数』は8月末から「1日15人前後」で推移している状況です。『死亡日別の死者数』は「盆明け直後」が多く、その頃がピークだったのかを注視する必要があるでしょう。

  年齢別で見ると、80歳以上の後期高齢者が死者に占める割合が最も高いことに変わりありません。


報告日別・新規陽性反応者数と実効再生産数R

  新型コロナの感染状況は日本全国で収束に向かっていると言えるでしょう。東京は8月25日に実効再生産数Rが1を下回り、地理的に 500km 離れた大阪は9月3日に「R < 1」となりました。

  7月下旬以降の実効再生産数Rは東京と大阪で似た曲線を描いています。両方の都市で同じ対策が採られた訳ではないため、「自然収束」が占める割合が最も大きいと考えられます。

  統計が物語っている事実を基にした対策が重要であり、「人流を制御することで感染状況も制御できる」との誤った考えを未だに続ける専門家は解任しなければならないと思われます。