【大阪府】 新型コロナの新規陽性者数・重症化率・死者数など(2022年2月28日時点)

  大阪府から報告された新型コロナ罹患による年齢別・重症化率や死者数をグラフ化しましたので紹介いたします。数値は大阪府の発表から算出したものです。

  コロナ病床を埋めているのも重症化しているのも高齢者です。吉村知事は『まん防』の延長を要請する方向で動いていますが、“コロナ対策で利益を得る高齢者” に「応益負担」を求めない時点で現役世代からの厳しい批判は受け入れるべきでしょう。

  2022年2月28日(月)までに報告された「重症化率」、「新規重症者数」、「死者数」などは以下のとおりです。


新型コロナによる重症例

新型コロナによる年齢別・重症化率の推移(7日間平均)

  2月上旬に新型コロナの新規陽性者がピークアウトしたことで「分母」が減少、一方で「分子」に該当する重症者数は70代以上で増加。そのため、2月下旬に「70代」や「80歳以上」の重症化率が一時的に上昇しています。

新型コロナ(=オミクロン株)による新規重症者数

  しかし、新規重症者数のピークは「2月中旬」だったことが示されています。したがって、『入院中の重症者』も減少へと向かうことになるはずです。

  なお、2022年1月1日から2月28日までの新規重症者の年齢別割合は「80歳以上が 31%、70代が39%」です。病床が不足しているのなら、トリアージを策定して現役世代のために “予約” しておくべきでしょう。


新型コロナ(=オミクロン株)での死者数

  新型コロナによる死者は2022年2月に入ってから「80歳以上は1日あたり20人超」を記録しています。この数値をそのまま受け取ると深刻ですが、内訳を確認しなければなりません。

  なぜなら、死者のほとんどが基礎疾患持ちだからです。

2022年1月1日から2月28日までの新型コロナによる累計死者数

  年齢が上がるほど死者数は増加しており、60代では死者35名ですが80歳以上では約600名の死者が報告されています。

  ここで問題となるのは「上乗せされた死者数なのか」という点です。“余命わずかな高齢者” が新型コロナ陽性反応中に死亡すれば、『コロナ死』として報告される制度で運用されているからです。

  死因を付け替えるだけなら『コロナ対策』を継続する根拠は失われます。したがって、速報値を『新型コロナ対策』の根拠として持ち出す政府分科会の姿勢は改めるよう要求し続ける必要があります。


新型コロナの新規陽性者と実効再生算数R

  大阪市からの計上漏れがあった大阪府ですが、2月15日以降の新規陽性者数は R<1 が継続しており(オミクロン株による感染拡大は)収束へと向かっています。

  “1つの株” が “1つの山” を形成するのですから、オミクロン株に取って代わる変異株が急速に広がらない限りは収束の傾向は続きます。この状況下で『まん防』の延長を要請することは経済へのダメージだけが生じることになるでしょう。

  経済をボロボロにしても税金から収入を得る立場である政治家は(税金や保険料が業界収入の9割を占める)医療従事者と同様に生活に困ることはありません。誰が不況の原因を作る政策を要求し、実行に移したのかは正しく記録されるべきでしょう。