ブロガー医のEARL氏、『人口あたりの累計死者数』を無視して「オーストラリアで死者も急増」と煽る

 ブロガー医として活動すると自己紹介する EARL 氏が「(オミクロン株による感染拡大で)コロナ陽性者が急増するオーストラリアで死者も急増」とツイートしています。

 これは『人口あたりの累計死者数』を無視した煽りであり、ワクチン激推し派の見解であることに留意が必要です。

 

『人口あたりの累計死者数』

 EARL 氏の主張で問題なのは「『人口あたりの累計死者数』を無視している点」です。日本が記録した『人口あたりの累計死者数』と比較すると、オーストラリアはシンガポールや韓国と同様の立ち位置にあるのです。

 この事実を無視して「オミクロン株による感染拡大で死者が急増する」と脅しているのです。

 もし、EARL 氏が『自身の主張』は正しいと主張するのであれば、“デルタ株の感染拡大で深刻な影響を受けた韓国やシンガポール” は『オミクロン株による感染拡大』でそれを上回る損害が発生することになります。

 韓国やシンガポールでは『オミクロン株による感染拡大』と見なすことができる新規陽性者数の増加が見て取れるからです。この点への言及を避けている時点で「新型コロナを煽ってワクチン接種などの対策を激推ししたい意図」が透けて見えるのです。

 

感染から逃げ続けて来た国に “年貢の納め時” が訪れただけ

 上述した3カ国に共通するのは「新型コロナの感染拡大から逃げ続けて来た『感染症に弱い国』に “年貢の納め時” が訪れた」ことです。

 シンガポールは2021年初秋まで新型コロナによる死者はごくわずかでした。ところが、デルタ株による感染拡大で『人口あたりの累計死者数』は日本を上回る数値になったのです。

 また、日本が2021年春(のアルファ株)と同年夏(のデルタ株)に新型コロナ死者数が計上していた日本を横目に見ていた韓国では2021年冬のデルタ株の感染拡大で『人口あたりの累計死者数』が日本に迫る水準にまで上昇しています。

 そして、デルタ株の感染拡大をも上手く回避していたオーストラリアではオミクロン株による感染拡大で『人口あたりの累計死者数』は韓国と同じ曲線を描いて上昇を続けています。

 ワクチンに接種効果があるなら、“2回目接種を完了している先進国” で死者が急増することはないでしょう。重症化や死者を防ぎ続けてくれるはずだからです。

 

 新型コロナに罹患して死亡するリスクが大きい高齢者や基礎疾患保持者は感染から逃げ回る価値はあります。しかし、一方で社会全体がそれに付き合う費用対効果はありません。

 変異株で感染力が増している現実があるにも関わらず、「感染しない・させない」に基づく対策を追求しても被害発生を先送りにしているに過ぎません。人間の致死率は 100% であり、感染から逃げた分だけ対策費が必要になる現実に目を向けるべきでしょう。