【イスラエル】 新型コロナの新規陽性者・重症者数・死者数などの推移(2021年10月25日時点)

  イスラエル保健省がダッシュボードで報告している新型コロナの新規陽性者数・重症者数・死者数などをグラフ化しましたので紹介いたします。

  グラフ化の対象は「2021年10月25日まで」です。

  東京より減少ペースは遅いものの新規陽性者数は「着実に減少」し、重症者数や死者数も「減少」しています。ひとまず難は去ったと言えるでしょう。


重症者数の推移

  イスラエルでの『入院中の重症者数』は9月末から減少に転じました。これは『新規陽性者数』が9月上旬にピークアウトしており、新規重症者数が減ったことが要因と考えられます。

  約1ヶ月で700人ほどの『入院中の重症者』は半分の350人を下回るまで減少。10月25日時点で「263人」となっています。

  状況は大幅に改善しましたが、人口1400万人を抱える東京都の基準による『入院中の重症者』は「(10月25日時点で)20人」です。イスラエルの人口は約925万人ですから、楽観視するのは少し先のこととなるでしょう。


死者数(7日間平均)の推移

  『死者数(の7日間平均)』は9月初旬にピークアウト。9月後半は「1日あたり20人ほど」の死者数で推移しています。

  10月中旬以降は「死者数の報告がまだ完全には反映されていない」と考えられるため、現状の数値よりも悪化することでしょう。ただ、その場合でも「1日あたり10人前後」になると予想されます。

  (新規陽性者数が増えているなど)リバウンドが生じる要因は特に見当たらないため、死者数はこのまま減少していくことになるでしょう。


新規陽性者数と実効再生産数

  イスラエルでの新規陽性者数は「1日あたり1000人弱」の水準にまで減少しました。実効再生算数Rが「1を下回っている」状態が続いており、新型コロナの感染は収束へと向かっています。

  興味深いのは「直近の2ヶ月は『イスラエルで報告された実効再生算数R』は東京よりも 0.1〜0.2 ほど高い状態で推移」しているという点です。

  8月初旬から3回目接種のブースターを行なったイスラエルより東京都の実効再生算数の方が低いのです。しかも、その状態が約2ヶ月に渡って続いているのです。

  感染対策による効果があるなら、新規陽性者数に影響が及ぶはずです。ところが、新規陽性者数から算出する実効再生算数Rの差は「一定のまま」なのです。

  感染対策の効果に疑問が呈されるのは当然ですし、本物の専門家であるなら理由を探求する責務があると言えるでしょう。


参考

  なお、イスラエルと隣国ヨルダンの『人口100万人あたりの新型コロナによる死者数』の推移は以下のとおりです。

  ワクチン接種先進国と称されるイスラエルは今夏に「新型コロナの感染拡大」が襲いましたが、ワクチン接種がそれほど進んでいないヨルダンは感染拡大は起きていません。この謎の解明にも専門家は取り組むべきでしょう。

  新型コロナの恐怖を煽った方が儲かる自称・専門家は退場させる必要がありますし、補助金で成り立っている医療業界で働く医師も同様です。配分を重視しすぎた弊害を是正する必要があるのではないでしょうか。